パリオリンピックは 折り返しを迎え後半戦に入っています。福井県勢の選手は前半でほぼ出場機会を終えましたが、活躍を見せてくれました。
オリンピック開幕前―
鯖江高校出身・体操の杉野正尭選手:
「僕たちは日本チームとして団体金メダルを目指す」
旧武生商業出身・フェンシングの見延和靖選手:
「日本代表として越前市代表としてパリで全力で挑んでいきたい」
勝山高校出身・バドミントン山口茜選手:
「私らしく楽しみたい」
それぞれの思いを胸に開幕したパリオリンピック。県内からも遠く離れたフランスの地へ大きなエールが送られました。県勢選手の感動の名場面を振り返ります。
<体操・杉野選手>
杉野選手は、体操団体で、逆転金メダルの可能性を信じて演技しました。地元で開かれたパブリックビューイングでは、大声援が送られました。杉野選手は安定した演技で高難度の技を決め、体操団体の日本は2大会ぶりの金メダルを獲得。パリの地に日の丸が一番高い所に上がりました。
杉野選手は「最高ですね。最後まであきらめない、絶対いけるという強い気持ちを思いながらこの5人で戦えた。スタッフ、応援してくれている人に感謝でいっぱいです」と語りました。パブリックビューイングの会場からも「よく頑張った。お疲れ様でしたの一言。体操王国福井をアピールしてくれてうれしい」との声が上がっていました。鯖江市スポーツ協会の片山正徳会長は「非常に頑張っていてよかった。これ以上に伸びてほしい。鯖江の宝です」と話していました。
<フェンシング・見延選手>
フェンシング男子エペ団体決勝では、2大会連続の金メダルを目指した日本。見延選手はベンチからチームを支えました。
試合の途中、いったんベンチに下がった見延選手は、そのあと試合に出られない中でも一切ユニフォームを脱がず、共に戦いました。しかし、決勝で惜しくもハンガリーに敗れ、日本の連覇はなりませんでした。パブリックビューイングの会場では「見延選手がチームのみんなをがんばれと応援している姿がかっこよかった」「力を合わせて戦っていたのがよく分かった。感動した」などという声が上がりました。
見延選手は「天が味方してくれなくて2位でした。僕の応援が足りなかった。でも非常にいい結果だと思う」と話していました。
<バドミントン・山口選手>
3大会連続出場の山口茜選手、過去2大会はベスト8でベスト4を目指して準々決勝で 世界ランキング1位の相手と対戦しましたが、逆転で惜しくも敗れ、3度目のオリンピックが終わりました。
山口選手は「いいプレーもたくさん出せたと思う。なにより、たくさんの人の声援が聞こえてすごく幸せな時間だった。日頃からたくさんの人に支えてもらって感謝しているし、東京五輪の時には思い切ってプレーできなかったことに悔いが残っていた。きょうは思い切ってプレーができた。感謝している」と語りました。
全力で戦った県勢選手に福井県民も熱狂しました。
県勢の戦いは6日が最終日です。体操の杉野選手が午後8時半ごろから鉄棒の種目別決勝に出場します。杉野選手得意の鉄棒でメダルに手が届くのか注目です。
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