【日本-アルゼンチン】アルゼンチンに勝利し、フィリップ・ブラン監督(左)と喜ぶ石川祐希=パリ南アリーナで2024年7月31日、玉城達郎撮影

 パリ・オリンピック第11日は5日、バレーボール男子準々決勝で、日本(1次リーグ8位)はイタリア(1位)と対戦する。試合を前に、フィリップ・ブラン監督、主将の石川祐希選手(28)=ペルージャ=が日本協会を通じてコメントを発表した。2人のコメントは次の通り。

フィリップ・ブラン監督

 <予選ラウンドの3試合を振り返って>

 ドイツ戦では強いサーブに対しパスがよかった。アルゼンチン戦ではブロックとミドルブロッカーのプレーがよく、アメリカ戦は西田有志選手のプレーがよかった。次の試合ではそれぞれの良い点を集結させてぶつかっていきたい。

 <準々決勝・イタリア戦の勝利のポイントは>

 チームスピリット。チームプレーが我々のキーになる。イタリアは今まで(オリンピックで)金メダルを取ったことがないので圧力を持って挑んでくる。その時に一つ一つのボールに食らいついていけば、イタリアのマインドに迷いが出てきて我々に勝機が出てくる。

 <石川祐希選手、高橋藍選手が100%の状態でないと思うが、その要因は>

 高橋藍選手の場合はけががあって、ネーションズリーグの後半戦に出場できなかった。そこから少しずつ、試合ごとに良くなってきているので、次の試合が彼のピークになることを願っている。

 石川選手の場合は、ドイツ戦の最初は良いプレーをしていた。試合の結果やふくらはぎをつって少し自信を失ったように感じる。ただ、次の試合では(調子が)戻っているだろうし、イタリア相手に彼は特別な感情を持っているので、何か良いプレーをしてくれることを期待している。

 <メダルに向けた自信と決勝トーナメントへの思い>

 メダルを取りにオリンピックにきている。メダルを取るには決勝トーナメントに進まないといけないが、まずはそれを達成した。ここからの次の3試合、これまで築き上げてきたチームを見せたい。最後に日本らしいバレーができることを期待している。

石川祐希選手

 <予選ラウンド3試合を振り返って>

 チームとしても、個人としても求めていたものとは違う結果だったが、予選を突破したことが重要。この後はどこと当たっても力があるチームばかりなので、ここからかなと思う。

 <自身のプレーは100%の状態ではないと思うが、ここからどう改善していくか>

 サーブレシーブを安定させることが一番大事だと思う。スパイクに関して、アメリカ戦は試合に出た1、2セットは決定率が高かったので心配はしていない。まずはサーブレシーブを大事にしていきたい。イタリア戦も相手は僕を狙ってくると思うので、その時にしっかり耐えられるように、パフォーマンスをしていきたい。

 <準々決勝・イタリア戦のポイントは>

 正直どことやっても、準々決勝の難しさは変わらない。イタリアはとても強い国で、こういうチームを倒さないと次に進めない。相手のことより自分たちのベストを毎試合で出していくことにフォーカスしなければならない。

 サーブレシーブで耐えて、いい状況で関田(誠大)選手が(トスを)上げられるようにすることが勝負の鍵だと思うし、相手のブロックが良いのでハイボールになったときの状況判断を間違えないようにして、常に攻めの姿勢を取れるようにしたい。

 <決勝トーナメントの組み合わせを見た印象は>

 どこ(の山)に入っても同じだと思っている。力があるチームしか残っていないが、僕たちはどことやっても勝てるポテンシャルは持っているので、それを常に発揮していくことが勝つことにつながると思う。オリンピックなので、(トーナメントの)山が良い、悪いではなくて、常に自分たちのベストパフォーマンスをする。目の前の相手に勝つことに(集中して)やっていきたい。

 <負けたら終わりのトーナメント、大事なことは>

 間違いなく苦しい展開や、なかなか波に乗れないことはあると思うが、そこで耐えて我慢強くついていくことが必要だと思う。メンタルで崩れたりするケースもあるので、そこで耐えられるようにすることが大事。

 <決勝トーナメントへ向けての意気込み>

 ここからは負けたら終わりなので、絶対に勝ち切ると強い意志を持って臨むことと、ベストパフォーマンスをすることが重要だと思う。ここにメダルを取りにきているので、絶対に取りにいく。

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