次々と対戦カードが決まる第106回全国高校野球選手権大会の組み合わせ抽選会=大阪市北区で2024年8月4日、久保玲撮影

 第106回全国高校野球選手権大会の組み合わせ抽選会は4日、大阪市内であり、第2日の第1試合(午前8時開始予定)で大阪桐蔭-興南(沖縄)の対戦が決まった。

 優勝候補の大阪桐蔭は、好左腕の田崎颯士(りゅうと)投手(3年)を擁する興南とぶつかる。ともに甲子園で春夏連覇の経験がある1回戦屈指の好カードだ。

 体調不良で欠席した宮本真司郎主将(3年)に代わり、くじを引いた大阪桐蔭の徳丸快晴副主将(3年)は「左投手に対しての練習もやってきた。最後の夏に自分たちの力を出せるだけ出したい」と力を込めた。興南の石川駿介主将(3年)は「自分たちの強みは投手陣。田崎を中心に守備からリズムを作り、少ないチャンスをものにしたい」と語った。

 春夏連覇は、大阪桐蔭が2012年、18年に史上初となる2度も成し遂げ、興南は10年に達成した。興南の我喜屋優監督は、個々の能力が高い大阪桐蔭を「高級食材の集まり」と評し、「うちは沖縄の地産地消のゴーヤーチャンプルー軍団。苦い野球ができるかどうか。しっかりとした守りを続けていけば、相手が崩れるケースもある」と独特の表現で構想をイメージした。

 一方、大阪桐蔭の西谷浩一監督は「うちは左打者が多い。左投手の時はあまり打てない感じがするので、しっかり準備したい」と一戦必勝を期した。【石川裕士】

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