後半、日本代表のシュートに一喜一憂する細谷真大選手の父・武光さん(手前から3人目)ら=茨城県牛久市で2024年8月3日午前1時33分、西夏生撮影

 パリ・オリンピックのサッカー男子日本代表は日本時間の3日未明、準々決勝でスペインと対戦し、0―3で敗れた。茨城県牛久市の牛久市役所で行われた市主催のパブリックビューイング(PV)では、市民ら約40人が同市出身のFW細谷真大(まお)選手(22)=柏レイソル=らに声援を送った。

 日本は1次リーグを3連勝。細谷選手も第3戦のイスラエル戦で決勝ゴールを挙げ、勢いに乗る。同市の沼田和利市長は「最高の形で決勝トーナメントを迎えた。さらなる応援の輪を広げていこう」と呼びかけた。

 会場のボルテージが最好調に達したのは0―1で迎えた前半終了間際。ゴール前でパスを受けた細谷選手は、相手DFを背負いながら反転すると、右足を振り抜きゴールネットを揺らした。同点かと思われたが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の結果オフサイドの判定となりノーゴールに。会場の歓声は一転、ため息へと変わった。

 後半も日本は攻め込んだ。81分には細谷選手がゴール前でボールを奪ってすかさずシュートを放ったが、GKに触れて枠外へ。観客らは頭を抱えて悔しがった。終盤にリードを広げられ、試合終了の笛が鳴り響いた。

 最前列で見守った父親の武光さん(50)は「我が家の誇り。選手たちはゆっくり休んでほしい」とねぎらい、「あのゴールを決められたら、さらに階段を上れる。次はA代表でワールドカップを目指して」と息子の飛躍を期待した。会社の同僚3人と応援に訪れた男沢慧弥さん(23)は「日本代表はよく頑張ってくれた。そしてスペインあっぱれ」と両チームをたたえた。【西夏生】

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