第106回全国高校野球選手権大会に初出場する栃木県立石橋高校(下野市)の選手たちが2日、阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)に向けて出発した。JR宇都宮駅であった出発式で、選手らは制服にそろいの白いスニーカー姿で整列し、見送りにきた保護者らの「がんばれ」の声に笑顔で応えた。

 今年は石橋の開校と、阪神甲子園球場の開場からともに100年にあたる。出発式では県高校野球連盟の神部知重理事長が「この節目に甲子園出場おめでとう。全国の精鋭相手に力を存分に発揮してほしい」と激励した。

 続いてJR東日本を代表して石橋に近い小金井駅の井沼貴裕駅長が「5点ビハインドから大逆転した(栃木大会)決勝での、あきらめない姿に感動した。石高魂を存分に発揮し、活躍してほしい。楽しむ心を忘れずに」とエールを送った。

 福田博之監督は「全国大会ではより厳しい戦いが予想されるが、選手たちは持ち前の明るさ、元気良さ、粘り強さを発揮し、甲子園球場を思い切り走り回る」とあいさつ。田口皐月(さつき)主将は「栃木大会はたくさんの応援のおかげで優勝できた。全国大会ではその恩返しをすべく、プレーしたい」と活躍を誓った。

 石橋は昨春の選抜大会に「21世紀枠」で出場したが、初戦で敗退。当時の1年生は3年生になり、チームは甲子園での初勝利を目指す。県立高としては19年ぶりの出場となる選手権大会は4日に組み合わせ抽選会があり、初戦の相手が決定。7日に開幕する。(高橋淳)

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