元世界ランキング1位のマレー選手は、2013年にウィンブルドン選手権の男子シングルスで地元イギリスの選手として77年ぶりに優勝するなど、四大大会で3回の優勝を誇り、オリンピックでも2012年のロンドン大会と2016年のリオデジャネイロ大会で2連覇を達成しました。

攻守にわたる正確なショットや頭脳的なプレーを生かした勝負強さが特徴で、男子テニス界ではスペインのナダル選手やセルビアのジョコビッチ選手、それにおととし引退したスイスのフェデラーさんとともに「ビッグ4」と呼ばれましたが、たび重なるけがに苦しみ、37歳で迎える今大会が現役最後になると明らかにしていました。

1日のダブルス準々決勝で、マレー選手のペアは、第1セットを2-6で取られたあと、第2セットは驚異的な粘りを見せて相手のサービスゲームをブレークする場面もありましたが最後は4-6で落とし、セットカウント0対2で敗れました。

試合後、スタンドのファンから「アンディ」という大合唱が沸き起こると、マレー選手は別れを惜しむように両手を上げて応えていました。

試合後の会見でマレー選手は「競技で試合をするのはこれが最後なので、感慨深いものがあった。今は純粋に幸せだ。すばらしい最後の大会だった」と充実感をにじませました。

イギリスメディアは「近代で最も偉大なイギリスのテニス選手だった」などと伝える一方、マレー選手が早速SNSでみずからの紹介文を「かつてテニスをしていました」に変え「テニスはどのみち好きじゃなかったし」とユーモアを交えてつぶやいたことも話題となっています。

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