高校野球では、これまで延長のイニング数の制限やタイブレークの導入のほか、試合途中に体を冷やして休める「クーリングタイム」の設置、さらにこの夏には気温が上がる時間帯を避けて、試合を午前と夕方に分けて行う2部制を一部の日程で計画するなど安全対策が講じられてきました。

こうした中、高野連は2日、理事会を開いて暑さが厳しさを増す中でさらなる対策を図ろうと、試合をこれまでの9イニング制から7イニング制に変更することを検討するワーキンググループを設置し、今後の導入に向けた議論を本格的に始めることを決めました。

高野連によりますとこれまで6月と7月の2回に渡って会合を開き協議を始めていて、ワーキンググループでは甲子園球場で行われる春と夏の全国大会だけでなく、地方大会を含めた通年の高校野球を対象に、7イニング制導入のメリットとデメリットを議論し、広い視点で日本の高校野球に役立つかどうかを検討していくということです。

高野連ではことし12月に開かれる理事会でワーキンググループで整理した内容を報告するとしています。

7イニング制が導入されることになれば、試合時間が短縮され観客を含めた暑さ対策につながる一方、試合の戦い方や選手の出場機会にも影響が出るとみられ、高校野球のあり方を巡る議論の行方に注目が集まりそうです。

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