強烈なスピンの効いたストロークとスタミナが持ち味のナダル選手はラリーが長くなる赤土のクレーコートで圧倒的な強さを発揮し、四大大会の1つ、全仏オープンの男子シングルスで史上最多となる14回の優勝を誇ります。
パリオリンピックの開会式で聖火ランナーを務めるほどフランスでも人気がありますが、近年はけがに苦しみ、38歳となった今シーズンを最後に現役を引退する意向を表明しています。
全仏オープンと同じ会場のローランギャロスで行われている今大会、ナダル選手はシングルスは2回戦で敗れ、31日、残るダブルスの準々決勝に臨みました。
ナダル選手と21歳のアルカラス選手のスペインペアは、ダブルスを専門とするアメリカペアの強烈なサーブと息の合ったネットプレーを崩せず第1セットを2-6で取られ、第2セットも3-3で迎えたサービスゲームをブレークされました。
終盤はスタンドのファンが1ポイントごとにスペイン国旗を手に立ち上がったり大声援を送ったりしましたが、スペインペアは最後まで相手のサービスゲームを破れず第2セットも4-6で落とし、セットカウント0対2で敗れました。
敗れたナダル選手はアルカラス選手と抱擁したあとスタンドに向かって両手を上げ、感謝していました。
ナダル「私にとって1つのステージが終わった」
試合後、ナダル選手は「私にとって1つのステージが終わった。人々はすべての瞬間、愛と声援を送ってくれたし、それを感じられるのはとても特別なことだ」と話しました。
その上で「オリンピックに集中することが目標だったので、これから今後について決断する必要がある。最後だとしたら楽しかった」と充実感をにじませました。
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