パリオリンピック開催国の強豪・フランスを相手に、歴史に残る激闘繰り広げたバスケットボール男子日本代表。

エース・八村塁選手が退場となる絶体絶命のピンチの中、第4クオーター終盤で、ついにリードを奪いましたが、勝利まで残り16秒に迫ったその時、悲劇が起きました。

フランスがスリーポイントを決めると、飛び込んだ河村選手のプレーがまさかのファウル。
フリースローも決められ、一挙4点を奪われて土壇場で同点に追いつかれた日本は、延長戦に突入しますが力尽き、惜しくも敗れました。

歴史的な勝利を目前で逃した選手たちは…。

富樫勇樹選手:
もちろん…、もちろんいい試合だったのはわかるんですけど、勝ち切れた試合ではあったので、すごく悔しいですね。

渡邊雄太選手:
素直に悔しい敗戦です。勝負どころでの一個一個の(相手に攻撃権を渡す)ターンオーバーは命取りになってしまうので、簡単なミス・してはいけないミスを終盤で出してしまった部分はある。

渡邉飛勇選手:
残念でしたね、本当に悔しいです。惜しかった、その気持ちだけです。(下を向かない)フェイスダウンしない方がいいと思います。

河村勇輝選手:
自分たちが勝てるゲームを落としてしまったのは、ポイントガードとしてコントロール不足な部分もあったし、本当に悔しいです。

完全アウェーの状況の中、地元フランスと互角以上の戦いを繰り広げた日本。
トム・ホーバス監督も「ほんとに悔しいです。第4クオーターの、残りの4ポイントのプレーがすごい…大変です」と、残り16秒で起きたプレーを悔やみながらも、「皆ほんとに頑張りました。うちのバスケを見せられたと思います」と話しました。

そして今、この激闘をめぐって、SNSでは「触れてもいないのに、世紀の大誤審で歴史的逆転負け…。本当に悔しい、涙が出てくる」「これのどこがファウルなのか教えてくれ~」といった声とともに、“世紀の大誤審”とのキーワードがトレンド入りするなど話題に。

残り16秒、フランスに同点に追いつかれるきっかけとなった河村選手のプレーは、本当にファウルだったのか?
さらに、八村選手は退場処分となるほどのファウルだったのか?

世界で物議を醸す“W誤審疑惑”に、会場で激戦を見届けた地元・フランスのファンからも「日本は最後にだまされたと思う」「第4クオーターの最後のプレーはファウルじゃないよ」「そのとおり」などと驚きの声が。

予期せぬ事態が起きたのは、日本が猛攻を仕掛けていた最終第4クオーター。
八村塁選手が連続スリーポイントを決め2点差に迫ったその直後、八村選手のプレーがこの試合2回目の「悪質なファウル(アンスポーツマンファウル)」と判断され、まさかの退場となってしまったのです。

しかし、諦めない日本代表は、歴史に残る熱い戦いを繰り広げました。

身長172cmの若き司令塔・河村勇輝選手が躍動。
残り5分でリードを奪うと、ディフェンスでも渡邉飛勇選手が相手のダンクシュートをブロックするスーパープレーを見せました。

そして4点のリードを奪い、試合は残り16.4秒。
歴史的1勝が目の前に近づいた、その時でした。

フランスにスリーポイントを決められると、シュートブロックに飛び込んだ河村選手のプレーがファウルの判定に。
このフリースローを決められ、フランスが一挙4点、土壇場で同点に追いつかれました。

試合は延長戦に突入したものの、惜しくも敗れた日本。
歴史的勝利はお預けとなりました。

しかし、試合後にSNSでは“世紀の大誤審”というキーワードがトレンド入りしたのです。

試合時間残り16秒の場面で、自分のプレーがファウルの判定を受けた直後、河村選手は両手を大きく広げ「What?(何で?)」と叫んでいるような様子。

別角度の映像を見てみると、シュートをブロックするため駆け寄った河村選手は、相手選手に触れていないように見えます。

この時の河村選手のプレーがファウルではないとされる“決定的瞬間”の画像がSNSで拡散され、世界中で誤審を指摘する声が相次いでいたのです。

判定を巡り、アメリカの大手スポーツ誌、スポーツ・イラストレイテッドは「河村選手は相手に触れているようには見えなかった。フランスは審判から多くの助けを得て最後に救われた」との記事を掲載。

さらに、八村選手が退場することになったファウルについても、アメリカの識者がXに「全くひどい判定だ。バカげている」と投稿するなど猛批判。

日本の男子バスケ、52年ぶりのオリンピックでの勝利がお預けとなった“W誤審疑惑”が、世界で物議を醸しています。

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