ビーチバレー男子の米国代表、チェース・バディンジャー(36)が29日、パリ五輪の初戦に登場した。身長201センチで、手足も長い、米プロバスケットボールNBAの元選手。バスケとバレーの「二刀流」の経験で、表彰台を狙う。
高校生の時から「二刀流」に取り組み、いずれも全米トップの選手として注目された。「バレーで培った視野の広さは、バスケに生かされ、バスケで培ったジャンプ力はバレーで生かされた」と振り返る。
バスケに集中しようと、強豪アリゾナ大学に進学し、2009年にドラフトでNBA入り。ヒューストンロケッツやミネソタ・ティンバーウルブズなどに所属し、8年間プレーしたが、ひざや足首のけがに苦しんだ。体への負担の限界を感じていたところ、脳裏にバレーへの転向が浮かんだ。
6年前から五輪を目指し、ビーチバレーを再開。砂の上のプレーのため、痛めてきた足も耐えることができた。NBAのレギュラーシーズンと五輪のビーチバレーの両方でプレーする選手は初めて。
初戦のフランス戦では、地元選手を応援する大歓声の中で、相手のスパイクを幾度もブロックし、フェイントを巧みに使ってストレート勝ち。「かなり緊張したけど、深呼吸して楽しむようにした。初めて出たNBAの試合を思い出した」と話した。(河崎優子)
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