横綱審議委員会は、29日夕方、東京 両国の国技館で開かれ、会合のあと山内委員長が記者会見しました。

この中で、名古屋場所の千秋楽で12勝3敗で並んだ平幕の隆の勝との優勝決定戦を制し、10回目の優勝を果たした照ノ富士について「14日目と千秋楽の連敗は残念だったが、全体として立派な成績だ。ドラマと感動を呼び起こす横綱という点が印象深かった」と評価しました。

そのうえで「横綱は番付が落ちることはないので、すこぶる高い自覚が要求される特殊なポジションだ。次の場所、その次の場所も健康で土俵に戻ってきてほしい」と話しました。

一方、夏場所の霧島に続いて大関 貴景勝が角番で負け越し、来場所、関脇に陥落することについて「かなりゆゆしき問題だ。角番を数回にわたって迎える、あるいは陥落する、それ自体が遺憾なことだ。何とかしないとならない」と述べました。

そのうえで、山内委員長は平成17年に廃止された、本場所でけがをして次の場所を休場しても番付が下がらない「公傷」のような制度について、検討すべきだという意見が出たと明らかにしました。

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