スタンドのステージ上でキレのある演舞を見せる石田仁・岐阜県大垣市長=東京都文京区の東京ドームで2024年7月29日午後2時45分、竹田直人撮影

 東京ドームで行われている第95回都市対抗野球大会で、岐阜県大垣市の石田仁市長(63)が29日、準決勝に臨んだ西濃運輸(大垣市)の応援に駆け付けた。市ゆかりの松尾芭蕉姿でスタンドのステージに立ち、キレのある演舞を披露。スタンドから「芭蕉」コールが起きた。

 石田市長は市長就任の2021年以来、チームとともに4年連続でドームに来ている。大垣市は「奥の細道」の終着地として知られていることもあり、市長が松尾芭蕉に扮(ふん)して応援するのが恒例で、本気で踊る様子はSNS(ネット交流サービス)上でも話題だ。

 1回戦なども応援に来た石田市長はこの日、「公務を何とかやり繰りし、東京行きの新幹線に飛び乗った」と語る。試合途中でドームを後にして市役所に戻り、市長としての公務をこなすという。

 西濃運輸が初優勝した第85回大会(14年)では、石田市長は市議として決勝を観戦。「10年前の感動が忘れられない」といい、「西濃野球部は市民にとって家族のようなチーム。ぜひもう一度、黒獅子旗を大垣に持ち帰ってほしい」と期待していた。【竹田直人】

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