(28日、第106回全国高校野球選手権愛知大会決勝 中京大中京7―3東邦)

 相手に重くのしかかる1点だった。

 「初球から打つと決めていました」。1点リードで迎えた六回1死一、二塁。中京大中京の神谷倖士朗選手(3年)は高めの直球をたたいた。中前適時打を放ち、4―2。八回には左中間を破る2点適時二塁打で、食らいつく東邦を突き放した。

 去年は同じ決勝の舞台で悔しい思いをした。愛工大名電を相手に、1点を追う八回2死三塁、打席に立った神谷選手は見逃し三振に。チームはそのまま敗れた。

 「今年はチャンスの場面で初球から思い切り振る」。1番打者として、積極性を磨いた。4打数2安打3打点の活躍でチームを7年ぶりの優勝に押し上げる原動力になった。

 「チームを勢いづけさせられるような思い切りの良いバッティングをしたい」。甲子園での活躍を誓った。(米田怜央)

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