バイルズ選手は2016年のリオデジャネイロ大会で4つの金メダルを獲得したあと、絶対的な優勝候補として臨んだ前回の東京大会でメンタルの問題を訴えて個人総合の決勝を欠場し、アスリートのメンタルヘルスの問題に一石を投じました。

その後、休養のため競技から離れていましたが、去年復帰して世界選手権の個人総合で金メダルを獲得し、27歳で迎える今回のオリンピックでどのような演技を見せるのか注目されています。

28日の予選では、バイルズ選手が紹介されると観客から大きな拍手が送られ、最初の種目となった平均台では抜群のバランス力を発揮し正確な演技を見せました。

続く種目でも、高い跳躍力を生かした圧倒的な演技で高得点を連発し、予選1位でアメリカを30日の団体決勝に導いたほか、個人でも平均台、跳馬、ゆか、それに個人総合で8月1日の決勝に進出しました。

バイルズ選手はこの日、会場で足をかばうようなしぐさを見せ、コーチの説明ではふくらはぎに痛みを感じていたということですが、試練を乗り越えてきた「女王」がオリンピックで完全復活を遂げるのか、世界中の目が注がれています。

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