第106回高校野球選手権岐阜大会は27日、長良川球場(岐阜市)で決勝がある。9年ぶり4度目の甲子園を狙う岐阜城北と、2年ぶり31度目の聖地を目指す県岐阜商が対戦する。

 岐阜城北はここまで5試合のチーム打率が4割を超す。主軸打者は太田、竹内、細江。盗塁が19個と足を絡めた攻撃が持ち味だ。140キロ台の速球を投げるエース中本を中心に、亀山らによる継投が勝ちパターンだ。第1シードの関商工、昨年優勝校の大垣日大をいずれもサヨナラで破り、勢いがある。

 県岐阜商のチーム打率は3割超。日比野、駒瀬、垣津、大東のバットが振れている。150キロ近い速球を投げるエース森のほか、池田や近藤が先発し継投する試合もあった。帝京大可児や中京といった強豪をコールドで下す打力を持つ一方、5試合でわずか6失点と守りが安定している。

 岐阜城北の秋田和哉監督は「試合ごとにメンタルをリセットしながらやってきた。いい準備をして、決勝はガツガツ行きます」、県岐阜商の鍛治舎巧監督は「同じ県岐阜商出身の監督で、OB同士の思い切った試合をしたい。全力を出し切ってぶつかりたい」と話している。(高原敦)

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