バレーボール男子日本代表の練習で、喜ぶ西田有志=パリで2024年7月25日、長澤凜太郎撮影

 史上初の競技場以外での開催となったパリ・オリンピックの開会式。日本オリンピック委員会(JOC)によると、日本選手団からは選手117人が参加した。注目競技のバレーボールは、女子主将の古賀紗理那選手(NEC)ら12人全員が入場パレードの船に乗船。一方で27日午前9時(日本時間午後4時)からドイツとの1次リーグ第1戦に挑む男子は、万全のコンディションで臨むため全員不参加となった。

 パリ市街を流れるセーヌ川を使った開会式は、他競技を含め多くの選手が興味を持っていた。だが、バレー男子日本代表は1次リーグの日程が決まって以降、起床時間を早めるなど早朝の試合を想定した準備をしてきた。今回、終了時間が試合日の未明に迫る見込みの式典参加は、目標に掲げる52年ぶりの金メダルに向けて支障となりかねない。

 25日の練習後、取材に応じた西田有志選手(大阪ブルテオン)は開会式について「もう(第1戦が)こういう時間帯になったので、どうも思わない。試合をしに来ているんで。記念として出るべきではあるかなと思うんですけど、そういうのも言ってられない日程。そっちよりもまず一発目の勝ちを取りにいきたいと思います」と語っていた。

 一方の女子は、28日に初戦のポーランド戦を迎えるため、日程にやや余裕がある。【パリ倉沢仁志】

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