第106回全国高校野球選手権香川大会は27日、高松市のレクザムスタジアムで決勝がある。高松商は2年ぶり23回目、英明は2年連続4回目の夏の甲子園出場をかけて対戦する。両校のこれまでの戦いぶりを分析した。(和田翔太、木野村隆宏)
高松商 4試合で35得点の強力打線
4試合で35得点の強力打線が特徴で、チーム打率は3割7分8厘を誇る。打率6割超の高藤(2年)を筆頭に、石井(3年)は5割、山田(2年)は4割を超える。
中軸の橋本(3年)も準決勝で3安打4打点の活躍で打率を3割に乗せ、復調。14盗塁、17犠打(2犠飛含む)など機動力や小技も使い、4試合のうち3試合でコールド勝ち。
投手陣も層が厚く、ここまで6人が登板し、佐藤(3年)、大森(3年)、筒井(2年)を軸に防御率1.80と安定している。
主将の石井は「課題も見えているが、ここまできたら気持ちで相手を圧倒し、絶対に勝ちたい」。
英明 勝負強さ健在、投手を軸に堅守
昨年夏に続き勝負強さは健在で、僅差(きんさ)の試合でも崩れないしぶとさがある。
打線は鈴木(3年)が打率5割3分3厘、得点圏打率は10割と牽引(けんいん)する。打率4割の丸與(2年)、3割5分7厘の平見(3年)も好調だ。U18(18歳以下)日本代表候補の百々(3年)も試合を通じて調子を上げている。
投手陣は清家(3年)が3試合で19回3分の1を投げ防御率0.47と安定感抜群。控えの植上(2年)も2試合11回3分の2を投げ、無失点の好投が続く。ここまで4試合で失点はわずか2。ピンチでも要所を締める守備力が光る。
主将の清家は「春の大会で負けているのでしっかりリベンジしたい」。
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