第106回全国高校野球選手権福島大会は27日、福島市の県営あづま球場で準決勝2試合がある。いずれも強豪私立校に公立校が挑む構図だ。

 第1試合では、3連覇を狙う聖光学院と23年ぶり4強の古豪・磐城が激突する。

 聖光学院は、準々決勝のいわき湯本戦では苦戦を強いられるも、2度の逆転のすえ粘り勝ち。菊地政善、木村秀明、志田隆之助の主軸3選手の打率が4~5割台と好調だ。140キロ台を投げる本格派の高野結羽(ゆう)、古宇田(こうた)烈の両右腕がいかに抑えるかがかぎを握る。

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聖光学院のエース高野結羽投手
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聖光学院の志田隆之助選手(左)
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聖光学院の佐藤羅天主将

 磐城は高橋由伸主将を中心にまとまっており、チーム打率が3割7分5厘と4強中トップ。12犠打、12盗塁と小技や機動力も持ち合わせる。緩急自在の山田柊児(とうじ)投手の力投も光る。

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磐城の山田柊児投手
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磐城の高橋由伸主将(左)と村田一真選手

 今春の選抜大会に出場した学法石川と32年ぶりに準決勝に進出した相馬の一戦も見ものだ。

 学法石川は全3試合で先制されながら逆転勝ち。福尾遥真選手が打率7割5分と好調で、主軸も2試合連続で本塁打を放ち打線は波に乗る。選抜大会で優勝校相手に好投した2年生左腕・佐藤翼投手は3試合(18イニング)を投げて防御率1.00と安定している。

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安定した投球をみせている学法石川の佐藤翼投手
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本塁打や長打を放ち活躍する学法石川の大友瑠選手(右)
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今大会打率7割5分の学法石川の福尾遥真選手

 相馬はエースの宝佑真投手が4試合(23イニングと3分の2)で33奪三振、与四死球2と隙がない。準々決勝は相手の追い上げを振り切って勝利した。選手19人で臨むが、中学時代から共にプレーする選手が多く一体感がある。(酒本友紀子)

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相馬エースの宝佑真投手
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選手全員がベンチに入る相馬
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打率5割超の相馬の井上夏樹選手

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