千葉大会は27日午前10時からZOZOマリンスタジアム(千葉市)で決勝があり、木更津総合と市船橋が対戦する。いずれも強豪校だが、今大会はシードから外れた。ノーシード同士による決戦になる。2年前の千葉大会決勝も同じカードで、その年は市船橋が勝利した。今年は、どちらが甲子園の切符を手にするだろうか。
■木更津総合 中軸の前に走者を置けるか
木更津総合は準々決勝、準決勝と八回コールド勝ちをおさめた。下手投げを織り交ぜる技巧派のエース石沢順平(3年)や最速146キロの本格派右腕千葉雄斗(3年)らの投手陣は、今大会の与四死球が六つで、失点4と抜群の安定感を誇る。
打線は3本の本塁打を放つ羽根徹平(3年)とチーム最多の8打点を挙げる井上陸(3年)が中軸を担う。2番の山口然(3年)は11安打で、打率も5割を超えている。1番の庄村佑心(2年)も9安打で、井上と並ぶ2番目の安打数。中軸の前にどれだけ走者を置けるかが勝敗の鍵を握る。
■市船橋 守りでリズム、小技生かし得点圏に
一方、市船橋の打線は総犠打数34本と小技を駆使して、得点圏に走者を進める姿勢が特徴だ。3番の花嶋大和(2年)は本塁打2本で、安打と打点も含めいずれもチームトップ。また、花嶋と並ぶ10安打を放つのが、松井佑(3年)、平野瞬来(3年)、大木陽翔(2年)の3人で、いずれも打率が5割を超えている。
シード校との戦いが続いた4回戦以降の4試合で計1失策と、堅守も持ち味だ。最速145キロのエース工藤将祐(3年)は5回戦で強打の専大松戸打線を7回と3分の1で4安打1失点に抑えた。ただ、投手陣は計25与四死球と、安定感不足は否めない。勝負強い打撃を見せる木更津総合打線に、投手陣がどう隙を与えないかが大事になってくる。(杉江隼)
木更津総合の今大会の戦績
準決勝 7―0東京学館(8回コールド)
準々決勝 7―0中央学院(8回コールド)
5回戦 4―1翔凜
4回戦 7―0西武台千葉(7回コールド)
3回戦 11―3流通経大柏
2回戦 10―0京葉(5回コールド)
市船橋の今大会の戦績
準決勝 6―3市原中央
準々決勝 10―2拓大紅陵(8回コールド)
5回戦 5―1専大松戸
4回戦 6―1東京学館浦安
3回戦 6―5県船橋
2回戦 19―0浦安(5回コールド)
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