熊本の頂点が決まりました。20日間にわたって行われてきた夏の高校野球・熊本大会。熊本国府 対 熊本工業、25日行われた決勝戦の模様をお伝えします。

【西村勇気アナ・リポート】
「春夏連続の甲子園出場、熊本国府か、それとも3年ぶり23回目の夏の甲子園か
熊本工業。お互いのプライドをかけてさぁ、熊本の頂上決戦、まもなくプレイボールです」

熊本市の最高気温38度。この夏一番の暑さとなった藤崎台で先手を取ったのは熊工打線、試合開始直後でした。

【西村勇気アナ・実況】
「スライダー、打ち返した。いい当たりだ、センターの左。抜けていく、長打になる。バッターランナー松永昴大2塁を蹴って3塁に向かう、ボールは返ってこない。スリーベースヒット」

ノーアウト3塁、いきなりチャンスを作ると2番・2年生の浦上が犠牲フライを打ちあげます。

【西村勇気アナ・実況】
「ライトの定位置、ライトが捕って3塁ランナーそれを見てタッチアップからスタート。いまホームイン。1点先制は熊本工業です」

国府のエース坂井のストレートを「積極的に振っていく」作戦だったと言う熊工。
3回にチャンスを迎え、2番・浦上、そのストレートを狙っていました。

【西村勇気アナ・実況】
「右バッターですが左中間が広く空いています。センターがかなり右に寄っています。ワンアウトランナー2塁、追加点のチャンス、熊本工業。バッター・2番好調の浦上。いい当たりだ、左中間を襲っている。その左中間の真ん中抜いていった。
2塁ランナーは3塁を回っていまホームイン。2対0、熊本工業」

さらに3番・上田、4番・菊山と3連続タイムリーで熊工が4対0とリードを広げます。一方、国府の反撃は4回でした。先頭の4番・中嶋がもう少しでホームランという2ベース。

さらに5番・岡本もレフト前ヒットで続きます。

このあとワンアウトとなって6番・元山。
【西村勇気アナ・実況】
「2年生・熊本国府の元山。ライトフライ、ライトが後ろ向き。犠牲フライには十分な距離か。3塁ランナータッチアップからいまホームに向かってくる。ヘッドスライディング、セーフ。1点返した、4対1」

さらにこのあと国府はヒットとフォアボールで2アウト満塁とします。

ピンチを迎えた熊工先発、背番号10の2年生・山本は先輩たちの声を胸に右腕を振り抜きました。

【熊本工業・山本凌雅投手】
「『何点取られても絶対取り返すから』とバックのみんなも言ってくれてたんで」
「(試合に出られない)先輩の思いも胸に刻んで投げました」

【西村勇気アナ・実況】
「2アウト満塁です。一発が出れば一気に逆転というケースになってきました。いい当たりだ。レフトライナー。3アウト。初球攻撃実らず。3者残塁」

熊工・山本が踏ん張り、1失点で切り抜けます。

このあと6回に熊工が2点、国府が1点を加え6対2、徐々に熊工の勝利が近づいてきます。最終回、国府は先頭がヒットで出塁しますが続くバッターがダブルプレーで2アウト。

そして、今大会3試合目の完投となった熊工の山本、力を振り絞った127球目。

【西村勇気アナ・実況】
「打ち上げた、ライトに飛んでいる。小川が追っていく。取りました。
3アウト試合終了!伝統校の名に懸けて、熊本工業。
3年ぶり23回目の夏の甲子園を決めました」

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