目次

  • サッカー男子 パラグアイに快勝 白星スタート

  • 7人制ラグビー男子予選 アイルランドにも敗れ2連敗

パリオリンピック2024【NHKニュース】

100年ぶりにパリが舞台のオリンピックは、7月26日に開会式が行われ、8月11日までの17日間の日程です。

《 試合結果 》

サッカー男子 パラグアイに快勝 白星スタート

26日の開会式に先立ってサッカー男子の予選リーグが24日から始まり、8大会連続12回目の出場となる日本は、フランス南西部のボルドーでグループDの初戦で5大会ぶり3回目の出場のパラグアイと対戦しました。

日本は、出場チームで唯一年齢制限のないオーバーエイジ枠を使わず、23歳以下のメンバーのみの構成で、先発メンバーにキャプテンの藤田譲瑠チマ選手やフォワードの細谷真大選手などが名を連ねました。

試合は、前半19分にミッドフィルダーの三戸舜介選手がペナルティーエリア内で左サイドからのボールを受けて右足を振り抜き、先制点をあげました。

24分にはパラグアイの選手が接触プレーでレッドカードを受けて退場し、日本が数的優位な状況となりますが、その後は得点を奪えず1対0で前半を終えました。

後半開始直後は相手にペースを握られましたが、18分に左サイドからのクロスボールに三戸選手が頭で合わせて2点目のゴールを奪うと、24分にはミッドフィルダーの山本理仁選手のゴールで3対0とリードを広げました。

さらに、途中出場の藤尾翔太選手が36分と42分に相次いでゴールを決めて5対0でパラグアイに快勝し、勝ち点3を獲得しました。

日本は27日、日本時間の28日未明に予選リーグの第2戦でマリと対戦します。

キャプテンの藤田「アグレッシブにサッカーができた」

キャプテンの藤田譲瑠チマ選手
「チームとしていい流れに乗ることができ、内容的にもすごくよかった。先制点を取れたのが大きかった。チームとしてもアグレッシブにサッカーができたので相手を上回れたと思う」と振り返りました。

次のマリ戦に向けて「しっかりと準備して勝ちきりたい」と力強く話しました。

2得点の三戸「気を引き締めていきたい」

先制ゴールを含む2得点を挙げた三戸舜介選手
「1点目はトラップしたあとフリーだったのでうまく決めることができた。2点目のヘディングシュートは斉藤光毅選手がクロスボールをあげる前に目が合って、ドンピシャのボールが来たのであとは決めるだけだった」

「初戦を勝ちきれてよかったが、できた部分とできなかった部分があり、ボールをロストすることもあったので、気を引き締めていきたい。次もしっかり勝てるように準備していきたい」

オーバーエイジ枠を使わず強さ見せる

日本は今大会で、3人まで認められている年齢制限のないオーバーエイジ枠を出場チームの中で唯一、使っていません。

東京大会には年齢制限のない日本代表の要でもあった遠藤航選手などが加わり、「史上最強」とも呼ばれたメンバーで臨んだことを考えると対照的な構成となっています。

ただ、多くの選手はパリオリンピックのアジア最終予選を兼ねた23歳以下のアジアカップで優勝したメンバーでキャプテンの藤田譲瑠チマ選手は「僕たちはお互いの特長をよく知っているし、大岩監督の戦術理解度も非常に高い。これまで培ってきた『組織力』を武器に戦いたい」とチーム力の高さを強調してきました。

そして、オリンピック2連覇を果たしているブラジルを抑えて南米予選を1位で通過したパラグアイに対しては大岩監督が「守備が組織的で強度が高いチームだ。フォワードはスピードがあり、カウンターに気を付けなければならない」と最大限の警戒をして臨みました。

そのパラグアイを相手に日本は藤田選手のことば通り組織力の高さをいかんなく示しました。

オーバーエイジの選手が2人加わった強豪を相手に冷静にボールを回してすきをうかがいながら前半19分にはその強固な守備を崩して先制。

その後、1人少なくなったパラグアイに対してはさらに立て続けに得点を奪いました。

オーバーエイジの選手がいなくても強さを見せた日本が重要視していた初戦で貴重な1勝を手にしました。

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平河選手の地元で応援 健闘たたえる

パリオリンピックのサッカー日本代表の初戦となる、サッカー男子・予選リーグのパラグアイ戦に先発した平河悠選手の地元、佐賀県鹿島市ではパブリック・ビューイングが行われ、地元の人たちが熱い声援を送りました。

パリオリンピックサッカー男子の平河悠選手は佐賀県鹿島市の出身で、初戦の25日は鹿島市がパブリック・ビューイングを開催しました。

会場の鹿島市民文化ホールには、平河選手の小中学校の同級生や地元の人たちなどおよそ50人が駆けつけました。

試合は前半、三戸選手が先制のゴールを決めましたが、直後にパラグアイのファールで平河選手が倒され、VARの結果、危険なプレーとしてパラグアイの選手1人が退場となりました。

このプレーで足を痛めた平河選手は交代となり、パブリック・ビューイングの会場に集まった人からは健闘をたたえる拍手が送られていました。

日本はその後も得点を重ね5対0で快勝すると、会場からは拍手と歓声があがりました。

市の職員で平河選手と小・中学校で一緒にサッカーをしていた谷口大志さんは「けがはある程度覚悟していたと思いますが、まだ活躍を見たいので早く治して次の試合では得意のドリブルを生かして得点に絡んでほしいです」と話していました。

佐賀市から訪れた60代の男性は「平河選手が心配ですがまた次の試合で頑張ってほしいです。初戦の勝利は大きいと思うのでいい流れになってほしい」と話していました。

組織力でつかんだ1勝

南米予選を1位で通過してきた強豪に5対0で快勝した日本。

相手が1人少なくなる前に奪った得点は先制の1点にとどまりましたが、決勝点にもなったそのゴールは日本が誇る「組織力」によって生まれたものでした。

今大会、オーバーエイジ枠を使わなかった日本のキャプテン、藤田譲瑠チマ選手は23歳以下の選手だけによるメンバー構成にも「組織力」を強みに今大会を戦い抜けると自信を示していました。

初戦となったこの試合、序盤からゴールキーパーの小久保玲央ブライアン選手も加わって細かくパスを回しながら攻撃を組み立てるビルドアップを丁寧に重ねていきました。

相手がプレッシャーをかけてきても味方がパスを出しやすいところにほかの選手が動き、すきがあれば縦へのパスも鋭く入れて、緩急をつけながら全員で攻撃のチャンスを探りました。

そして前半19分、センターバックの高井幸大選手からの縦へのパスが斉藤光毅選手に通り、斉藤選手からのパスを受けたサイドバックの大畑歩夢選手が左サイドを突破。ペナルティーエリア内に侵入した三戸舜介選手へとつなぎました。

そして、前線の細谷真大選手が相手のディフェンダーに体をうまく当ててシュートコースを作り、そこを三戸選手が正確に狙って先制点を奪いました。

南米予選を1位で通過した強豪のパラグアイに、今大会、唯一、オーバーエイジ枠なしで臨んだ若き日本代表が持ち味の組織力をいかんなく発揮してこの決勝点にこぎつけました。

ただ、キャプテンの藤田選手は「全体的にはよかったが、まだ修正するところがあるので、ミーティングで振り返って次の試合で改善したい」とさらなる強化の可能性を感じていたようでした。

次の第2戦の相手はことし3月の強化試合で敗れたアフリカ勢のマリとの対戦です。

身体能力の高い選手がそろうマリに対してもパラグアイ戦のように「組織力」を生かしたプレーができるかどうかが勝敗をわけることになりそうです。

五輪史上初 パリ五輪サッカー男子予選に山下さんら女性審判員

24日に行われるパリオリンピック、サッカー男子の予選リーグ最初の試合の審判員が発表され、山下良美さんなど日本の3人の審判員がエジプトとドミニカ共和国の試合を担当することになりました。日本サッカー協会によりますと、女性の審判員が男子の試合を担当するのは、オリンピック史上、初めてだということです。

FIFA=国際サッカー連盟は、パリオリンピックサッカー男子の予選リーグ初戦の審判員を発表しました。

このうち、24日に行われる予選リーググループCのエジプト対ドミニカ共和国の試合では、日本の山下良美さんが主審を、坊薗真琴さん、手代木直美さんの2人が、それぞれ副審を務めることになりました。

日本サッカー協会によりますと、オリンピックのサッカー男子の試合を女性審判員が担当するのは史上初だということです。

このうち山下さんは、おととしのワールドカップカタール大会でも、初めての女性の審判員の1人として選ばれて、1次リーグで主審の判定の支援などをする第4の審判員などを務めました。

山下さんは、7月13日に女子の日本代表「なでしこジャパン」の強化試合が行われた金沢市で取材に応じた際には「サッカーに関わってくださったすべての方への感謝の気持ちを、フィールド上で表現できるように頑張りたい」などと話していました。

サッカー男子 パリオリンピック【日程・日本代表・放送予定】

7人制ラグビー男子予選 初戦はNZに敗れる

パリオリンピックは開会式に先立って7人制ラグビーの予選リーグが始まり、男子の日本代表は24日、初戦で東京大会銀メダルのニュージーランドに12対40で敗れました。

2016年のリオデジャネイロ大会から採用された7人制ラグビーは15人制と同じ大きさのグラウンドで行われ、広いスペースを少ない人数でカバーするため、よりスピーディーでダイナミックな展開が特徴です。

開会式に先立って24日から男子の予選リーグが始まり、日本選手団の先陣を切って日本はグループAの初戦でニュージーランドと対戦しました。

試合は開始38秒に東京大会銀メダルのニュージーランドにトライを奪われますが、日本も前半3分にケレビ ジョシュア選手がキックで右サイドのスペースに出し、抜け出した津岡翔太郎選手がトライを奪い、ゴールも決まって7対7の同点に追いつきました。

しかし、このあとはニュージーランドの一方的な展開となり、日本は立て続けにトライを奪われて7対26で試合を折り返しました。

後半もニュージーランドが2つのトライを加えて引き離し、日本は試合終了間際に石田大河選手がこの試合、チーム2つめのトライをとりましたが、12対40で敗れました。

日本は2016年のリオデジャネイロ大会では予選リーグの初戦でニュージーランドに勝ち、勢いに乗って4位と躍進しましたが、今大会は黒星スタートとなりました。

7人制ラグビー男子予選 アイルランドにも敗れ2連敗

そして、およそ2時間半後に行われた予選リーグの第2戦ではアイルランドに5対40で敗れ、2連敗となりました。

日本は序盤から高い位置で7人全員が相手にプレッシャーをかけますが、アイルランドにディフェンスラインを突破されて開始55秒でトライを奪われ、先制されます。

その後、ゴールラインの手前でマイボールのスクラムを得ましたが得点につなげられず、逆に前半終了間際にアイルランドにトライを許して0対14で試合を折り返しました。

日本は後半もアイルランドにトライを4つ奪われ、終了間際に津岡翔太郎選手の2試合連続のトライだけにとどまり、5対40で敗れました。

日本は2連敗で、25日、予選リーグ最終戦で南アフリカと対戦します。

予選リーグ突破の条件は?

12チームが出場する7人制ラグビーは4チームずつ3つのグループに分かれて予選リーグを戦い、各グループの2位までに入ったチームと各グループ3位のうち成績が上位の2チームの合わせて8チームが決勝トーナメントに進みます。

日本が入るグループAは初日を終えて2連勝のニュージーランドが勝ち点6で1位、同じく勝ち点6のアイルランドが総得点数の差で2位につけました。

7人制ラグビーは負けても勝ち点1が入るため、2敗の南アフリカと日本はともに勝ち点2で並んでいますが、得失点差が南アフリカのマイナス17点に対して日本はマイナス63点で、日本がグループ最下位となっています。

日本は得失点差のマイナスが出場12チームの中で最も大きくなっていて、決勝トーナメントに進出するためには予選リーグ最終戦の南アフリカ戦で勝つことが最低条件になります。

7人制ラグビー パリオリンピック【日程・男女の日本代表】

サッカー なでしこジャパン 予選リーグ初戦へ調整

パリオリンピックに臨むサッカー女子の日本代表「なでしこジャパン」の選手たちが25日の予選リーグ初戦を前に調整し、司令塔の長谷川唯選手が「このチームを応援したいと思ってもらえるようなプレーを見せたい」と意気込みを話しました。

パリオリンピックでサッカー女子の日本代表は2012年のロンドン大会での銀メダルを上回る金メダル獲得を目標に掲げています。

世界ランキング7位の日本は24日、翌日に行われる世界1位のスペインとの予選リーグ初戦を前に、試合が行われるナント市内の練習施設で試合開始時間に合わせて午後5時から調整しました。

報道陣に公開された冒頭の15分では司令塔の長谷川選手や、去年のワールドカップのスペインとの試合で2得点を決めている宮澤ひなた選手などが短いダッシュなどを行って汗を流していました。

一方、いずれも右足を負傷しているディフェンダーの北川ひかる選手とミッドフィルダーの林穂乃香選手は別メニューで調整していました。

長谷川選手「攻撃から守備の切り替えを意識してやりたい」

長谷川唯選手
「相手のスペインは個人個人の技術が高く、味方どうし、近い距離感でしっかりつないでくる。相手につながせないために攻撃から守備の切り替えを意識してやりたい」

「注目される試合になると思うのでこのチームを応援したいと思ってもらえるようなプレーを見せたい」

宮澤選手「隙を突くプレーできればいい」

去年のワールドカップ スペイン戦で2得点の宮澤ひなた選手
「個人的にも走っている感じやボールを蹴る感覚がとてもよくなっているし、チームとしても本当にいい雰囲気で練習できているので、あしたはやってきたことをぶつけるだけだと思う」

「相手がどういう形で守ってきているのかや立ち位置をしっかりと見て隙を突くプレーができればいいと思う。自分がマークされるということは、ほかの選手が空くということでもあるので、試合中に相手を見ながら一番いい選択肢を選んでプレーしたい」

池田監督「いい準備ができた」

池田太監督

なでしこジャパン 池田太監督
「計画してきたメニューをしっかり消化できたし初戦に向けてしっかりといい準備ができたと思う」

「相手は国としてのやり方を確立しているし経験豊富なチームなので、もちろん簡単な試合ではない。相手の出方も試合が始まってみないとわからない部分もあるが、始まってから相手の戦い方に対応できる準備をしてきたので、これまで積み上げてきたものをあすの試合にすべてぶつけたいと思う」

日本とスペインの試合は25日午後5時から行われます。

《海外勢の試合結果など》

サッカー男子 アルゼンチン 得点取り消しで敗北

24日に行われたパリオリンピックのサッカー男子、予選リーグのアルゼンチンとモロッコの試合はアルゼンチンが後半のアディショナルタイムに同点ゴールをあげた直後、およそ2時間にわたって中断し、再開後に得点が取り消される異例の展開となりました。試合はそのまま終了し、アルゼンチンは1対2で敗れました。

パリオリンピックのサッカー男子の予選リーグは24日から始まり、グループBではアルゼンチンとモロッコが対戦しました。

試合は後半のアディショナルタイムに、1対2でリードされていたアルゼンチンのミッドフィルダーの選手がクロスバーに当たったボールを押し込み、アルゼンチンがいったんは同点に追いついたかと思われましたが直後に試合が中断されました。

中断している間、複数の観客がグラウンドに入り込み、取り押さえられる場面も見られました。

その後、会場から観客が出て行った状態で、中断からおよそ2時間後に試合が再開されましたが、再開後すぐに審判がVAR=ビデオ・アシスタント・レフェリーの結果、アルゼンチンにオフサイドがあったとして得点を取り消しました。

アルゼンチンが劇的な展開で同点に追いついたと思われましたが混乱のあとにおよそ2時間がたってから得点が取り消される異例の展開をたどり、アルゼンチンは1対2で敗れました。

フランス地元紙「現実とは思えない」

フランスの有力なスポーツ新聞はインターネットの記事で「アルゼンチンの同点ゴール、1時間50分の混乱の末に取り消し。モロッコが勝利」という見出しで取り上げています。

見出しに続いて「サンテティエンヌで開催されたオリンピックの初戦は現実とは思えないようなシナリオだった。アルゼンチンはモロッコを相手に引き分けに持ち込んだと思った。スタンドからボトルやコップが投げ込まれ、混乱のなかでアルゼンチンベンチの近くに爆竹が投げ込まれ、主審は選手全員を控え室に戻した。スタジアムは空っぽになり、1時間50分の混乱の後、主審は試合を再開し、その後、アルゼンチンのゴールを無効とした。最終的にはモロッコが非現実的な雰囲気のなかで勝利を手にした」などと報じています。

サッカー男子 初出場のウクライナ代表が初戦に臨む

サッカー男子のウクライナ代表はヨーロッパ予選で強豪フランスに勝つなどしてオリンピック初出場を果たし、24日、フランス東部のリヨンでイラクとの初戦に臨みました。

ロシアの軍事侵攻が続き、連日多くの国民が犠牲となる中、ウクライナの選手たちは試合前、祖国の国旗を身にまとって国歌を歌い、連帯を示していました。

試合は両チーム無得点で迎えた後半8分、ウクライナのルブチンスキー選手がフリーキックからのこぼれ球にいち早く反応し、先制に成功しました。

しかしその3分後、イラクにペナルティーキックで同点とされると、後半20分にはミドルシュートを決められ、逆転されました。

ウクライナは試合を通じてイラクの2倍以上にあたる11本のシュートを打つなど、最後までゴールに迫りましたが、このまま1対2で敗れ、初戦を勝利で飾ることはできませんでした。

それでもウクライナのゼレンスキー大統領はこの日、SNSに公開した動画で「戦争とロシアによる恐怖の中、オリンピックに向けて準備し大会に参加していることは重要な成果だ。ウクライナの人たちがなるべく普通の生活を送れるよう、力を尽くしてくれる全員に感謝する」と述べ、困難な状況にもかかわらず大会に臨んでいる選手たちをたたえました。

ウクライナのサッカー男子代表は今月27日にモロッコ、30日にアルゼンチンと対戦し、オリンピック初勝利を目指します。

キーウでパブリックビューイング 一時停電も

ウクライナの首都キーウの公園の中に設けられたパブリックビューイングの会場には多くの市民が訪れました。

試合の直前、ウクライナの国歌が流れると、会場にいた人たちは一斉に立ち上がり、胸に手を当てたり歌ったりしながら国の代表にエールを送っていました。

試合が始まると、訪れた人たちは選手たちのプレーを見守っていましたが、開始から10分ほどたったとき、停電が起きて画面が真っ暗になりました。

キーウ市内では、ロシアによるインフラ攻撃などの影響でたびたび停電が起きていて、会場では、発電機によって数分後に映像が再び流れました。

試合は後半、ウクライナが先制点をあげると会場では一気に歓声が上がり、立ち上がったり拍手をしたりして喜んでいました。

試合はその後、イラクに2点が入り、ウクライナ側はゴールに近づく惜しい場面が続きましたが、なかなか得点を決められず落胆の声も上がっていました。

結局、ウクライナは敗れましたが、会場で観戦した24歳の女性は「私たちには希望と、勝利を望む強い気持ちがあります」と次の試合に希望を託していました。

また、男性は「選手たちはオリンピックで多くのメダルを獲得して強さを見せ、私たちや兵士たち、そして国を幸せにするでしょう」と話し、選手たちの活躍によってロシアと戦うウクライナに勇気を与えてほしいと期待を込めていました。

冬の五輪・パラ開催地 2030年フランス 2034年アメリカに決定

IOC=国際オリンピック委員会は24日、パリで行われている総会で、今後の冬のオリンピック・パラリンピックの開催都市について、2030年大会はフランスのアルプス地域、34年大会はアメリカのソルトレークシティーとすることを決めました。冬の大会について2大会が同時に決定されるのは初めてです。

IOCは24日、パリで行われている総会の2日目で、今後のオリンピック・パラリンピックの開催都市について、候補地として一本化されていた2030年大会のフランスのアルプス地域、34年大会のアメリカのソルトレークシティーについて審議と投票を行いました。

30年大会のフランスのアルプス地域については、政府からの財政保証が得られていないことからIOCが設定する期限までに財政保証を確約することなどの条件付きとなりましたが、95票のうち84票を獲得し、開催地に決定しました。

投票のあとフランスのマクロン大統領は「大会の開催に向けて信頼してもらえたことに感謝したい。2030年まで計画の改善を続けていく」とあいさつしました。

また、34年大会のアメリカのソルトレークシティーは95票のうち83票を獲得し、2002年の大会以来、2回目の開催地に決まりました。

ソルトレークシティーが属するユタ州のコックス州知事は「前回の大会は私たちに特別なものを与えてくれた。今度はお返しがしたい。アメリカだけでなく世界全体をスポーツで一つにするために尽力したい」と喜びを表現しました。

冬の大会について2大会が同時に決定されるのは今回が初めてで、温暖化の影響で冬の競技を安全に開催できる都市が減少傾向にあることから早期に開催地を確保するねらいがあります。

2030年と34年の大会をめぐっては札幌市が招致を目指していましたが、3年前の東京大会の汚職・談合事件などの影響で市民の理解が十分でないことや、IOCが2大会の開催地を同時に決める方針を示したことを受け、招致を事実上、断念していました。

パリ五輪 サッカー男子 半田陸がけがで離脱 内野貴史を招集

パリオリンピックに出場するサッカー男子の日本代表で、ディフェンダーの半田陸選手がけがのためチームを離脱し、内野貴史選手が新たに招集されることになりました。

これは24日、日本サッカー協会が発表しました。

半田選手のけがのためバックアップメンバーだった鈴木海音選手が18人の代表メンバーに入り、新たに内野選手をバックアップメンバーとして招集するということです。

内野選手は千葉県出身の23歳。

サイドバックの選手で、ドイツ2部リーグのデュッセルドルフでプレーしています。

パリオリンピックアジア最終予選では3試合に出場しました。

一方、半田選手は、22日のトレーニングで左足を負傷し、予選リーグ初戦のパラグアイ戦を控えた23日の前日練習はホテルで別メニューで調整していましたが、本番直前での離脱となりました。

サッカーでは代表メンバー18人にバックアップメンバーの4人を加えた22人の中から試合ごとに18人を選ぶことができます。

金メダルの確定日は?競技日程一覧

競技日程を一覧にまとめました。
※開催日は現地時間です。

パリオリンピック 競技日程

競技名から、競技の解説や日程(日本時間)をご覧になれます。

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