甲子園まであと2勝。第106回全国高校野球選手権広島大会は4強が決まり、25日にぶんちゃんしまなみ球場(尾道市)で準決勝2試合がある。昨夏準優勝の広島商に対するのは、春の中国大会を制した尾道。連覇を目指す広陵には、呉港が挑む。4校の勝ち上がりを振り返り、見どころを紹介する。(根本快)

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 広陵の投手陣を、呉港が打ち崩せるかが鍵になる。

 呉港は上位打線が強力で、山神と杉田の打率は5割台。伊藤、木曽にも長打がある。投手陣は、2年生右腕の小野寺、中村らが試合を作ってきた。

 広陵の失点は準々決勝の2点のみ。145キロの直球を連発するエース高尾のほか右腕・堀田、左腕・山口の好投が光る。全試合安打、計9打点の世古口が打線を牽引(けんいん)する。

 2校は昨夏も準決勝で対戦し、同じ球場で広陵が10―0で勝利した。

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 打力の広島商か、機動力の尾道か。接戦が予想される。

 広島商はチーム打率が4割を超す。12打点の米田や三塁打3本の真田が勝負強く、打率5割台の小田、綾部も存在感がある。投手は西川、斉藤ら3年生5人がそろう。

 尾道は15犠打11盗塁の機動力が持ち味。打率5割台の富島の盗塁は4、土井は3と足も武器だ。主軸に座るエース田原は変化球で三振を奪う。守備は無失策と堅い。

 昨秋の県大会1回戦では、尾道が5―4で競り勝った。

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