(24日、第106回全国高校野球選手権愛媛大会3回戦 小松1―3西条)
西条が第4シードの小松に逆転勝ちした。エースの救援で失点を最少におさえ、終盤に下位打線の活躍で勝ち越した。
西条は同点で迎えた八回、1死一、三塁の好機をつくると、途中出場の8番・橘旺誠(おうせい)選手(2年)がスリーバントスクイズを決めて勝ち越し。続く9番・高砂真宗選手(3年)は中前にしぶとく落として追加点を奪った。
河野健介監督は試合後、「思い描いていたロースコアに持ち込めた。ピッチャーたちがよくつないで頑張ってくれたのが一番」と投手陣をねぎらった。
その継投の山場は五回だった。強力打線が売りの小松が適時打で1点を先制し、なお2死一、二塁で中軸を迎えた。
西条はここでエース左腕の宇佐美球児投手(2年)を投入。最初の打者に死球を与えたが、続く4番打者を空振り三振に切ってピンチを絶った。その後は140キロ前後の直球を連発し、1安打も許さなかった。
この日の西条は五回2死まで、宮崎琉雅選手(3年)、水本康太郎選手(3年)、沢田一真選手(2年)の3投手が継投した。
21日にあった2回戦でも、3投手の継投から1点先行された場面で宇佐美投手につなぎ、九回にスクイズでサヨナラ勝ちした。
準々決勝の相手は新田。高砂選手は「全員の調子はどんどん上がっている。次も終盤に逆転勝ちできるよう頑張りたい」。(中川壮)
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