パリオリンピックのサッカー男子の予選リーグは24日から始まり、グループBではアルゼンチンとモロッコが対戦しました。

試合は後半のアディショナルタイムに、1対2でリードされていたアルゼンチンのミッドフィルダーの選手がクロスバーに当たったボールを押し込み、アルゼンチンがいったんは同点に追いついたかと思われましたが直後に試合が中断されました。

中断している間、複数の観客がグラウンドに入り込み、取り押さえられる場面も見られました。

その後、会場から観客が出て行った状態で、中断からおよそ2時間後に試合が再開されましたが、再開後すぐに審判がVAR=ビデオ・アシスタント・レフェリーの結果、アルゼンチンにオフサイドがあったとして得点を取り消しました。

アルゼンチンが劇的な展開で同点に追いついたと思われましたが混乱のあとにおよそ2時間がたってから得点が取り消される異例の展開をたどり、アルゼンチンは1対2で敗れました。

フランス地元紙「現実とは思えない」

フランスの有力なスポーツ新聞はインターネットの記事で「アルゼンチンの同点ゴール、1時間50分の混乱の末に取り消し。モロッコが勝利」という見出しで取り上げています。

見出しに続いて「サンテティエンヌで開催されたオリンピックの初戦は現実とは思えないようなシナリオだった。アルゼンチンはモロッコを相手に引き分けに持ち込んだと思った。スタンドからボトルやコップが投げ込まれ、混乱のなかでアルゼンチンベンチの近くに爆竹が投げ込まれ、主審は選手全員を控え室に戻した。スタジアムは空っぽになり、1時間50分の混乱の後、主審は試合を再開し、その後、アルゼンチンのゴールを無効とした。最終的にはモロッコが非現実的な雰囲気のなかで勝利を手にした」などと報じています。

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