パリオリンピックでサッカー女子の日本代表は2012年のロンドン大会での銀メダルを上回る金メダル獲得を目標に掲げています。

世界ランキング7位の日本は24日、翌日に行われる世界1位のスペインとの予選リーグ初戦を前に、試合が行われるナント市内の練習施設で試合開始時間に合わせて午後5時から調整しました。

報道陣に公開された冒頭の15分では司令塔の長谷川選手や、去年のワールドカップのスペインとの試合でハットトリックを決めている宮澤ひなた選手などが短いダッシュなどを行って汗を流していました。

一方、いずれも右足を負傷しているディフェンダーの北川ひかる選手とミッドフィルダーの林穂乃香選手は別メニューで調整していました。

練習後、長谷川選手は「相手のスペインは個人個人の技術が高く、味方どうし、近い距離感でしっかりつないでくる。相手につながせないために攻撃から守備の切り替えを意識してやりたい」と話しました。

長谷川唯選手

その上で「注目される試合になると思うのでこのチームを応援したいと思ってもらえるようなプレーを見せたい」と意気込んでいました。

日本とスペインの試合は25日午後5時から行われます。

宮澤選手「隙を突くプレーできればいい」

宮澤ひなた選手

去年のワールドカップでスペインから1試合3得点のハットトリックを決め、初戦でもゴールが期待される宮澤ひなた選手は「個人的にも走っている感じやボールを蹴る感覚がとてもよくなっているし、チームとしても本当にいい雰囲気で練習できているので、あしたはやってきたことをぶつけるだけだと思う」と話しました。

その上で、厳しいマークが予想されることについては「相手がどういう形で守ってきているのかや立ち位置をしっかりと見て隙を突くプレーができればいいと思う。自分がマークされるということは、ほかの選手が空くということでもあるので、試合中に相手を見ながら一番いい選択肢を選んでプレーしたい」と意気込んでいました。

池田監督「いい準備ができた」

池田太監督

なでしこジャパンの池田太監督は「計画してきたメニューをしっかり消化できたし初戦に向けてしっかりといい準備ができたと思う」とここまでの調整の手応えを話しました。

スペインとの初戦に向けては「相手は国としてのやり方を確立しているし経験豊富なチームなので、もちろん簡単な試合ではない。相手の出方も試合が始まってみないとわからない部分もあるが、始まってから相手の戦い方に対応できる準備をしてきたので、これまで積み上げてきたものをあすの試合にすべてぶつけたいと思う」と意気込んでいました。

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