オールスターゲームの第2戦は、ヤクルトの本拠地、神宮球場で11年ぶりに行われました。

オール・パシフィックは1点を追う4回、ノーアウトから3連続ヒットで満塁のチャンスをつくり、試合前のホームラン競争で優勝したソフトバンクの近藤健介選手のセンターへのタイムリーヒットやロッテの佐藤都志也選手のタイムリースリーベースなどで一挙5点を奪い、逆転しました。

ロッテ 佐藤都志也選手

さらに2点リードの7回には、ロッテの岡大海選手が第1戦に続いてホームランを打ち、8回と9回にも追加点をあげて、オールスターゲームのチームとしての最多得点を更新する16点を奪いました。

ロッテ 岡大海選手

一方、オール・セントラルは2回に広島の坂倉将吾選手がオールスターゲームで57年ぶり3人目となる満塁ホームランを打ち、5回には、ヤクルトの村上宗隆選手が、2試合連続のホームランを打つなどして食い下がりましたが、終盤、突き放されました。

広島 坂倉将吾選手

ヤクルト 村上宗隆選手

この試合では、オール・パシフィックが28本、オール・セントラルが16本と、両チーム合わせて44本のヒットを打ち、これまでの最多安打記録33本を大きく更新しました。

また、ホームランも第1戦に続き、両チーム合わせて6本出ました。

試合は、オール・パシフィックがオール・セントラルに16対10で勝ち、オールスターゲーム史上に残る乱打戦を制しました。

MVP=最優秀選手には4回のタイムリースリーベースを含む5安打と活躍したロッテの佐藤都志也選手が初出場で選ばれました。

記録的な打撃戦に

オールスターゲームの第2戦は記録的な打撃戦となりました。

【1試合のヒット数が最多】
オール・パシフィックが28本のヒットを打ち、2001年にオール・セントラルがマークしたチームとしての最多安打、23本の記録を23年ぶりに更新しました。

また、オール・セントラルも16本のヒットを打ち、両チーム合わせたヒット数は44本となり、1987年に記録された33本を大きく更新しました。

【1試合の得点が最多】
オール・パシフィックが16得点を奪い、1984年にオール・パシフィックがマークした14得点を40年ぶりに更新しました。

両チーム合わせた26得点も1970年に記録された22点を上回りました。

【個人記録でも最多タイ】
ロッテの佐藤都志也選手とソフトバンクの近藤健介選手がともにヒット5本をマークし、最多記録に並びました。

広島の坂倉将吾選手が57年ぶり、史上3人目の満塁ホームランを打ちました。

ロッテ 佐藤「自分のバッティングできた」

ヒット5本を打ちホームランが出ればサイクルヒットという活躍を見せてMVP=最優秀選手に輝いたロッテの佐藤都志也選手は「サイクルヒットを達成できるかなと思ったが、自分のバッティングを心がけようとした。ホームランこそ出なかったが、自分のバッティングができたと思う」と話しました。

また、ロッテの選手で1989年の村田兆治さん以来、35年ぶりとなるオールスターゲームのMVPについては「ロッテの名前が消えてしまいそうなくらいさかのぼってしまう状況だったので、とれてよかった」と話し、球場を沸かせました。

その上で「スーパースターの方がたくさんいる中で出場させてもらい、MVPをとれたのは自分でいいのかなというくらいびっくりしている。この賞にふさわしいようにもっともっと精進していきたい」と話していました。

ソフトバンク 近藤「記録になってよかった」

オールスターゲームの記録に並ぶ1試合5本のヒットをマークしたソフトバンクの近藤健介選手は「あまりわかっていなかったが、結果的に記録になったのでよかったと思う」と話しました。

また、オール・パシフィックとして得点やヒット数で歴代最多を更新したことについては「きのう(23日)オール・セントラルに敗れているので、みんな気合いが入っていたんじゃないか」と話し、勝利に向けた気持ちが記録につながったと振り返っていました。

広島 坂倉「あわよくばMVPがよかった」

2回ウラにオールスターゲームで57年ぶり3人目となる満塁ホームランを打った広島の坂倉将吾選手は、「打った感じもよかったし球場の皆さんも盛り上がってくれたので、よかった」と話しました。

また、敢闘賞の受賞について「あわよくばMVPがよかったが賞をもらうことができてうれしい。賞金は有意義に使いたい。他球団の選手とたくさん話して勉強になることもたくさんあったので、とてもいい時間になった」と話しました。

ヤクルト 村上「このホームランをきっかけに」

本拠地の神宮球場で2試合連続となるホームランを打ったヤクルトの村上宗隆選手は「たくさんのファンの皆さんの熱い声援を受けていたので、打ちたいなと思っていた。打ててうれしい」と話しました。

その上で後半戦に向けては「このホームランをきっかけに頑張っていきたい」と意気込んでいました。

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