目次

  • サッカー男子 日本代表が前日練習 冒頭15分を公開

  • スケートボード ストリート 日本の女子選手が実際のコースで練習

パリオリンピック2024【NHKニュース】

100年ぶりにパリが舞台のオリンピックは、7月26日に開会式が行われ、8月11日までの17日間の日程です。

サッカー男子 日本代表が前日練習 冒頭15分を公開

サッカー男子の日本代表は24日、フランス南西部のボルドーで行われる予選リーグの初戦でパラグアイと対戦します。

23日は前日練習が行われ、公開された冒頭の15分ではキャプテンの藤田譲瑠チマ選手が「最後まで頑張ろう」と周りの選手たちに何度も大きな声で呼びかけながらランニングやダッシュをこなしていました。

そして細谷真大選手や平河悠選手などの攻撃陣が細かいパスを回しながらシュート練習を繰り返して得意のサイドからの攻撃の連係を入念に確かめていました。

一方、ディフェンダーの半田陸選手は22日の練習でけがをしたため、ホテルで別メニューで調整したということです。

キャプテン 藤田譲瑠チマ選手
「自分はもちろん、ほかの選手もたくさん声かけをしてくれたので、いい雰囲気でここまで来ることができた。あとは結果を残すだけだ。パラグアイはフィジカルが強く、スピードを生かして早い攻撃をしてくるチームだ。自分たちがやるべきことをしっかりやらないといけない。いい準備をしてきたので、自分たちを信じて結果を求めたい」

大岩剛監督
「選手たちは非常にいい状態に仕上げてくれたので初戦が楽しみだ。パラグアイは守備が組織的で強度が高いチームだ。フォワードはスピードがあり、カウンターに気を付けなければならない。オリンピックという舞台は23歳以下のアジアカップで優勝して勝ち取った権利だ。選手たちは自信を持ってプレーしてほしいししっかりと勝利したい」

サッカー男子 パリオリンピック【日程・日本代表・放送予定】

試合日程や日本代表のメンバー、NHK放送予定をまとめて紹介しています。

日本とパラグアイの試合は24日の午後7時、日本時間では25日の午前2時に始まる予定でNHKは総合テレビとBSP4Kで生中継します。

また、24日には7人制ラグビー男子の日本代表も予選リーグの2試合に臨みます。

スケートボード ストリート 日本の女子選手が実際のコースで練習

大会2日目から競技が始まるスケートボード、ストリートの公式練習が始まり、パリ中心部のコンコルド広場に設けられた会場では日本の女子選手3人が実際のコースを滑って感触を確かめました。

パリオリンピックではスケートボードやブレイキンなど複数のアーバンスポーツが、パリ中心部にあるコンコルド広場に設けられた会場で行われます。

このうちスケートボードのストリート種目は大会2日目に男子が、翌日に女子が行われ、実際の会場を使った公式練習が23日から始まりました。

この日の練習では女子の日本代表で14歳の吉沢恋選手と15歳の赤間凛音選手、それに東京大会銅メダリストの中山楓奈選手の3人がそろって練習に臨みました。午前中に雨が降ったため当初の予定よりもおよそ3時間遅れて練習が始まり、選手たちはレールや縁石を使って技を繰り返し、コースの感触を確かめていました。

ストリートの日本代表はオリンピック連覇を目指す堀米雄斗選手など男女ともに世界トップレベルの選手がそろっていて、東京大会に続いて男女でのメダル獲得が期待されています。

(左から)赤間選手 吉沢選手 中山選手

赤間凛音選手
「初めての練習だったので、1つの技に時間をかけすぎてしまった。コースはいつもより会場が広く、障害物は小さめという印象だ。本番では自分らしく最後まで滑りきりたい」

吉沢恋選手
「コースの見た目は、色も統一されてきれいだと思った。練習1日目で滑ってみて難しい部分もあったので、しっかり練習で合わせて、本番では技をすべて決める“フルメイク”をしたい」

中山楓奈選手
「思っていた以上にスピードがでなくて技をつなげるのが難しかった。前回の東京大会よりは技に入りやすい障害物の大きさだったので、そこはありがたかった。自分のやりたい技を出して、見ている人がスケートボードを楽しそうだなと思ってもらえるような滑りをしたい」

選手村 交流スペースを初設置

パリオリンピックの選手村は期間中、選手やスタッフなどおよそ1万4000人が拠点とすることになっていて、18日にオープンしすでに選手たちが滞在しています。

23日は選手村の内部が報道陣に公開され、旗や横断幕で装飾された建物の周辺を選手たちが自転車や専用の車に乗ってジムやレストランに移動していました。

また日本選手団が滞在するエリアには玄関近くの部屋に、選手がくつろぐためのソファーやボードゲームなどが用意された交流スペースが、オリンピックでは初めて設けられました。

JOC(日本オリンピック委員会)は臨床心理士やスポーツ心理学の専門家4人を「ウェルフェアオフィサー」として選手団に帯同させ、選手たちの心のケアにあたってもらうことにしていて、このスペースでも相談やカウンセリングを行うということです。

オリンピックの柔道で2つの金メダルを獲得した元選手で、今大会では日本選手団の副団長を務める谷本歩実さんは「オリンピックという舞台では選手は重圧のなかで試合当日を迎えるが、仲間がいることを実感して心を開ける場にここがなればいい。スタッフみんなで支えていきたい」と話していました。

また、今大会はオリンピック史上初めて出場選手の男女比率が半分ずつになったことなどを受けて、各国の交流スペースには遊具や絵本、それに授乳用のスペースなどが備え付けられた選手が子どもと過ごす部屋も設けられました。このほか選手村の一角にはオリンピック期間中の休戦やスポーツを通じた平和の実現を願うメッセージなどを書き込むモニュメントも設置されていて、訪れた選手などがそれぞれの思いを書き込んでいました。

選手たちは積極的にSNSで発信

選手村に入った選手たちは部屋や施設などでの様子をSNSで次々と発信しています。

競泳の池江璃花子選手はオリンピックのシンボルマークのモニュメント前でポーズをとったりジャンプしたりした写真をSNSに投稿しています。

また海外の選手は動画も投稿していて、中にはオーストラリアの選手が美容室で髪を洗いセットしてもらう様子やフィリピンの選手がスーパーで買い物する様子なども投稿されていて、選手たちがオリンピックムードを楽しんでいる姿を見ることができます。

体操女子 アメリカ エースのバイルズ復帰へ

リオデジャネイロオリンピックで4つの金メダルを獲得したアメリカの体操女子のエース、シモーネ・バイルズ選手は金メダル候補として臨んだ東京大会でメンタルの問題を訴えて個人総合の決勝を欠場するなどアスリートのメンタルヘルスに一石を投じ、世界的な注目を集めました。

バイルズ選手はその後、一時休養しましたが、去年、世界選手権に復帰して圧倒的な力を見せて個人総合で金メダルを獲得し、今大会でも活躍が期待されています。

23日、パリオリンピックの開幕を前にパリ市西部のメインプレスセンターで会見したアメリカ女子チームのメメル・チェルシーヘッドコーチはまず東京大会でのバイルズ選手の決断を振り返り「私はシモーネをとても誇りに思っている。彼女は東京では健康を第一に考えた。彼女は自分にとって最善のことをしたと思う。アメリカチームの全員が彼女を理解して支持した」と話しました。

その上で今大会に向けて「彼女は体操から2年間離れることができ、その後戻ってきてトレーニングを続けることを決めた。今は本当にいい状態にあると思う。体操により熱中し、楽しんでいる。すばらしい演技を見せてくれると思う」とエースへの信頼を口にしました。

アメリカオリンピック・パラリンピック委員会は今大会、メンタルヘルス専門の医療関係者を配置しているのに加え、体操チームはカウンセラーとのホットラインを設けるなど代表選手のメンタル面でのサポートを強化しているということです。

パレスチナ五輪委 イスラエル出場を認めないようIOCに要請

パレスチナオリンピック委員会 ラジューブ会長

パレスチナオリンピック委員会は22日、IOCに書簡を出し、ガザ地区への攻撃を続けるイスラエルについてパリオリンピックへの出場を認めないよう要請したと明らかにしました。

国連総会が去年11月に採択したオリンピック開幕の7日前からパラリンピック閉幕の7日後までの期間、世界のあらゆる紛争の休戦を求める決議にイスラエルが違反しているためだとしています。

また、サッカーのイスラエル代表が24日に初戦を迎えるのを前にパレスチナサッカー協会もFIFA(国際サッカー連盟)に対し、イスラエルの出場を認めないよう求める書簡を出したとしています。

書簡のなかでパレスチナサッカー協会は「このような状況でイスラエルの出場を認めることは、人権や反差別を掲げるFIFAの規定を損なうことになる」としています。

IOC会長 要請には取り合わない姿勢

バッハ会長は「明確なことは、異なる政治的背景をもつ2つのオリンピック委員会が選手の競争においては平和的に共存しているということだ。オリンピックは国の争いではない。パレスチナは国連に加盟する国ではないが、オリンピック活動においてはほかの国のオリンピック委員会と同様、平等な権利と機会を享受していることも事実だ」と要請には取り合わない姿勢を示しました。

また、国として出場を認めないロシアとその同盟国のベラルーシへの対応の違いについては「ロシアは、オリンピック委員会がウクライナの領土内で違反を犯している。ロシアをめぐる問題とイスラエルとパレスチナの間の問題は比較にならない」と改めて説明しました。

難民選手団は12競技37人で過去最多

難民選手団 マソマ・アリザダ団長

IOC(国際オリンピック委員会)は23日、パリ市内で総会を開き、パリオリンピックに参加する難民選手団について、イランやシリアなどの中東のほかアフリカ出身の選手など12競技の37人で前回の東京大会より8人増えこれまでで最も多くなることが報告されました。

競技別の内訳は陸上が8人、柔道が6人、テコンドーが5人、カヌーが4人、ボクシング、自転車、射撃、競泳、ウエイトリフティング、レスリングが2人ずつ、バドミントンとブレイキンが1人ずつとなっています。

また、難民選手団の男女1人ずつの旗手も発表され、女子は、ボクシングのシンディ ウィナー・ジャンケウ ヌガンバ選手、男子はテコンドーのヤヒヤ・アル ゴタニ選手が務めることになりました。

選手団の団長のマソマ・アリザダさんは「チームはこれまでフランス国内ですばらしい施設ともてなしの中で特別な経験をさせてもらうことができた。東京大会ではメダルを逃してしまったが選手たちの強いモチベーションなどから今大会では難民選手団が持つ能力を世界に示すことができると確信している」と意気込みを示しました。

金メダルの確定日は?競技日程一覧

競技日程を一覧にまとめました。
※開催日は現地時間です。

競技名から、競技の解説や日程(日本時間)をご覧になれます。

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