(23日、第106回全国高校野球選手権香川大会準々決勝 高松東10―0四学香川西、7回コールド)
高松東の3点リードで迎えた六回裏1死一塁。四国学院大香川西の高田裕樹主将(3年)が打席に立つと、一塁側スタンドの声援が大きくなった。
高田主将は昨年の夏の大会に2年生で唯一レギュラーで出場し、本塁打を2本放った。そんな期待の表れだった。
しかし、4球目、外側に入った変化球をつまらせ一飛に。打ち上げた球を見上げた後、首をかしげるようにしてベンチへ戻った。後続も遊ゴロに打ち取られ、点を取り返す好機を作れなかった。
最後の夏、「打撃で引っ張っていく」と意気込んでいた。だが、今大会を通しては1安打。「気持ちが前に出すぎてしまった」
リズムを取り戻せないまま、無得点でコールド負けを喫した。
「悔しいです」
試合後、帽子を深くかぶり、顔を上げることができなかった。(木野村隆宏)
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