これは鈴木選手の所属先が23日、発表しました。

鈴木選手は、石川県出身の36歳。

基本に忠実な美しいフォームで、2015年には男子20キロ競歩で1時間16分36秒をマークして競歩で日本選手として初めて世界記録保持者となりました。

この記録は今も破られていません。

また、2019年にカタールで行われた世界選手権では男子50キロ競歩で金メダルを獲得しました。

競歩での金メダルは、日本選手としては、オリンピックと世界選手権を通じて初めての快挙で東京オリンピックの代表にも内定しました。

しかし大会後は、負荷をかけたあと回復力が低下するという『オーバートレーニング症候群』に苦しむなどして、東京大会への出場を辞退しました。

鈴木選手は所属先を通じて「以前から引退後は指導者になりたい、お世話になった陸上界や競歩界へ自分の経験を還元したいと考えていて、オリンピックの代表選考会に出場できなかった現実を鑑みて引退して次の道に進むことを決意した」などとコメントしています。

そのうえで、自身の競技人生について「いい思い出ばかりではなく波乱万丈だったが、周りの方々からは『いつも応援してるから頑張って』ということばをいただき、大きな活力となった。感謝してもしきれない気持ちでいっぱいだ」と振り返りました。

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