【神戸市・高砂市(三菱重工West)-春日井市(王子)】一回裏の守備につく神戸市・高砂市の北條史也=東京ドームで2024年7月23日、新宮巳美撮影

 第95回都市対抗野球大会は第5日の23日、プロ野球・阪神で11年間プレーし、神戸市・高砂市の三菱重工Westに今季加入した北條史也選手(29)が春日井市・王子との1回戦に「2番・三塁手」でスタメン出場した。「都市対抗デビュー」となった一回の第1打席は右飛だった。

 青森・光星学院高(現・八戸学院光星高)から12年ドラフト2位で指名され、阪神に入団した。勝負強い打撃が持ち味で、4年目に遊撃手のレギュラーをつかみ、自己最多の122試合に出場した。

 だが、その後はけがや若手の台頭もあり出場機会を減らし、昨秋に戦力外通告を受けた。

 その後、プロでの経験や人間性を買われ、三菱重工Westからオファーを受け、新たな舞台の門をたたいた。社業は兼任せず、野球に専念する「プロ契約」だが、近畿2次予選は4試合出場で打率3割6分4厘、チーム最多の4打点をマークするなど実力を発揮した。

 北條選手は大会前に「一試合一試合、気持ちを入れて勝つことだけ考える」と語っていた。【牧野大輔】

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