(21日、第106回全国高校野球選手権静岡大会3回戦 日大三島8―1磐田西)

 日大三島は救援登板した森賀碧(あおい)選手(2年)の価値ある一打で勝負を決定づけた。6―1で迎えた七回表2死一塁、この日最初の打席で内角寄りの直球を振り抜き、公式戦自身初の2点本塁打で粘る相手を突き放した。

 「小1で野球を始めてからオーバーフェンスは初めて。自分でも驚いた」と森賀選手。初球の変化球が大きく外れ、「次に直球がくると予測していた」と相手バッテリーの心理を読んだ。

 五回裏2死一、三塁で送られた救援マウンドでも、後続を打ち取った。「ピンチの場面だったが日ごろの練習試合でも経験していたので落ち着いていた」と冷静に振り返った。

 永田裕治監督は「投手や内野手も守れる器用な選手」と高く評価する。

 仲間と2大会ぶりの甲子園をめざす森賀選手は「気持ちだけは他投手に負けない。何らかの形でチームに貢献したい」と力を込めた。(林国広)

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