(21日、第106回全国高校野球選手権愛媛大会2回戦 小松9―3松山学院)

 小松は「代打の代打」の一打で貴重な追加点をあげた。

 六回裏に1点差に迫られた小松は七回表、1死一、二塁の好機をつくると代打を起用。ワンボールの後、松山学院の投手が右サイドスローに交代した。ここでさらなる代打として背番号14の中町尚雅選手(3年)が送られた。「試合前、監督さんに『右サイドがきたら代打あるぞ』と言われていた」。気持ちはできていた。

 「とにかくつないでチャンスを広げる」という気持ちで打席に入った。2球目の真ん中低めの直球を振り抜くと、打球は遊撃手を強襲して左前へ抜け、二塁走者が生還した。「しっかり振っていた分、打球が死ななかった」

 ポジションは二塁手。代打での試合出場も多い。「誰が打った、誰が打てなかったは関係なくチームの勝利が一番大事。チーム全員で、優勝に向かって次も勝ちます」(中川壮)

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