(21日、第106回全国高校野球選手権香川大会3回戦坂出工0―1丸亀城西)

 八回表、1点を追う坂出工は1死満塁の好機に豊嶋佑基選手(3年)を代打に送った。

 「何か一つでもチームに貢献したい」と粘ったが、5球目、変化球にバットが空を切ると、天を仰いだ。続く打者も三振し、得点はかなわなかった。

 1年生から正捕手としてプレーし、今大会では四番を担っていた。

 アクシデントに見舞われたのは、2安打1打点を挙げた初戦・琴平戦の後にあった体育の授業だ。捻挫して左足首靱帯(じんたい)を損傷し、急きょ自分の代わりに大福誠喜選手(2年)が捕手に入った。

 ただ、監督からは勝負所で出番があるかもしれないと言われて準備はしていた。それだけに悔しかった。「(4球目のファウルで)仕留められなかった」

 林真弘監督は「つらい思いもしたと思うが、三年間すごく成長してくれた」とねぎらった。(木野村隆宏)

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