【君津市(日本製鉄かずさマジック)-千葉市(JFE東日本)】一回裏千葉市2死一塁、猪田和希が先制の2点本塁打を放つ=東京ドームで2024年7月21日、野田武撮影

 第95回都市対抗野球大会は第3日の21日、1回戦で君津市・日本製鉄かずさマジックと千葉市・JFE東日本による「千葉ダービー」があり、千葉市の4番・猪田和希選手(24)が初優勝した第90回大会(2019年)以来となる東京ドームでの本塁打を放った。

 千葉県内のライバルとして互いを知り尽くしたチーム同士だが、都市対抗本大会では初対決。そうした試合で一回2死一塁、高めに浮いた直球を右中間スタンドにたたき込み、先制の2ランとした。

 高卒2年目の19歳だった19年は、都市対抗3回戦の東京都・明治安田生命(現明治安田)戦で同点の九回2死からサヨナラ満塁本塁打を放って注目を集めた猪田選手。チームは同大会でそのまま日本一へと駆け上がった。

 しかし、ここ数年は力を発揮できず、スタメンから外れることも多かった。この冬に打撃フォームを見直すと、再びボールをしっかりと捉えられるようになり、南関東2次予選で3本塁打を放つなど復調してきた。本来の強打を取り戻し、再び東京ドームで輝きを見せた。【円谷美晶】

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