19日に開幕した第95回都市対抗野球大会の開幕試合で、今大会限りでの現役引退を表明している豊田市・トヨタ自動車の佐竹功年投手(40)が、浦添市・沖縄電力との開幕戦で登板した。0―0の九回2死一、三塁のピンチで救援登板。6番・平良大悟選手に四球を与えて満塁となったが、7番・金城長靖選手を一ゴロに仕留めた。
佐竹投手が都市対抗本大会でマウンドに上がるのは、チームが準優勝した第90回大会(2019年)の千葉市・JFE東日本との決勝で救援して以来、5年ぶり。社会人野球界の「レジェンド」の登場に、東京ドームに駆け付けた大勢のファンから歓声が上がった。
社会人野球の「2大大会」のもう一つ、日本選手権では昨秋に登板していた。
香川・土庄高から早大を経て06年にトヨタ自動車に入社した佐竹投手は都市対抗では14年に大垣市・西濃運輸の補強選手として日本一に貢献。主将を務めた16年はトヨタ自動車を初優勝に導き、橋戸賞(最優秀選手賞)に輝いた。
今季19年目の右腕はチームを全国屈指の強豪に押し上げ、今年1月に今夏の都市対抗で現役引退すると表明していた。
開幕直前には「都市対抗はお祭りです。お祭りはしっかり準備をしないと楽しめない。最後の最後までしっかり準備して、自分の中でやれることをやりきって初めてあの場所で楽しめると思います」と口にしていた。【黒詰拓也】
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