(19日、第106回全国高校野球選手権長崎大会2回戦 大村工1―2佐世保工)
「おまえが決めてこい」。同点の九回裏、無死満塁。打順がきた佐世保工の唯一の3年生レギュラー田中鉄二主将は、末永康一監督に送り出された。
先頭の森崎幸聖選手(2年)が大村工の失策にヘッドスライディングで出塁し、続く山崎崇蒔選手(同)が二塁打。金納大師選手(同)は申告故意四球(敬遠)で、無死満塁の好機が託された。
「ストライクが来たら全部いく」。田中主将が打った直球はセンターへの適時打に。ベンチから飛び出して迎えた後輩らと、サヨナラ勝ちを喜んだ。
「力を合わせれば絶対勝てる。最後まで全員で笑ってプレーしようって言っています」。笑顔で次の対戦を見据えた。(上沢博之)
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