鯖江高校出身で、体操女子パリオリンピック日本代表のキャプテン・宮田笙子選手が、喫煙と飲酒を行ったとして、オリンピック出場を辞退しました。この問題について、日本体操協会は19日午後、会見を開きました。
  
日本体操協会によりますと、合宿先のモナコで7月15日、宮田選手に関して喫煙と飲酒の内部通報があったため、宮田選手を帰国させ、東京で事実確認を行いました。
 
その結果、宮田選手は6月末から7月初めに東京都内で一回の喫煙をしたことと、都内にあるナショナルトレーニングセンターの居室内で飲酒をしたことを認めたということです。話し合いの結果、宮田選手自身がオリンピック出場辞退を決めたということです。
   
会見では原田睦巳日本代表コーチが「プレッシャーを感じながら戦っていたのは事実。許されることでないが、ご理解いただきたい」と涙ながらに語りました。
   
キャプテンの宮田選手が代表を辞退した体操女子・日本代表ですが、現時点でメンバーの補充はないということです。
 
鯖江高校時代に宮田選手を指導した田野辺監督は「これまでの日々で喫煙や飲酒を見聞きしたことはなかったため残念。代表選手としての償いを果たした上で、今後に向けてサポートしたい」とコメントしています。
 
また、鯖江市民も「キャプテンにも選ばれていたし…非常に残念」「残念だけど、反省すべき点は反省して、また復帰してもらいたい」と話していました。 
 
宮田笙子選手は京都府出身の19歳で、体操の腕を磨くため、中学3年生の時に鯖江市の中央中学校に転校しました。その後、進学した鯖江高校では、インターハイの団体・初優勝に貢献し、個人総合では連覇。世界選手権では種目別の平均台で銅メダルを獲得するなど、日本体操女子のエースとして活躍していました。
       
体操協会によると、宮田本人はかなり憔悴しているものの、規則を重く理解し、自分の行為に真摯に向き合って、正直に素直にしっかり話していたということです。日本体操協会では「宮田選手の将来に向けて、新しい一歩を踏み出すためにサポートしていくことを考えている。自分の目標に対して数々のプレッシャーがあったことが一因」と話しています。
 
地元鯖江市では、市長が「出場辞退は残念。今後の成長に期待する」とコメントを出し、7月31日に予定していたパブリックビューイングは中止し、市庁舎の横断幕は、再起を願うために掲示を継続するということです。       

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