練習試合で激しい攻防を繰り広げる葛飾区選抜の選手。ゼッケンには選抜チームを示す「葛飾」の2文字がある=東京都葛飾区の奥戸総合スポーツセンターで2024年7月15日、曽根田和久撮影

 小中学生が団体戦で剣道の技を競う「葛飾区長杯争奪全国選抜少年少女剣道大会」(葛飾区剣道連盟主催、毎日新聞社など後援、富山常備薬特別協賛)は8月4日、東京都葛飾区の奥戸総合スポーツセンターで初開催される。地元・葛飾区からは区内の道場や中学の混成チーム「葛飾区選抜」7チームがエントリー。開催地の誇りを胸に、全国各地から集う強豪を迎え撃つ。

葛飾区選抜の選手と監督ら。七つのチームで地元Vを狙う=東京都葛飾区の奥戸総合スポーツセンターで2024年7月15日、曽根田和久撮影

 同区剣道連盟の所属団体は現在23団体ある。今大会では、区内の中学も含めて選手を選考し、小学生28人、中学生21人の計49人を選抜した。7月15日には、大会会場のスポーツセンターで選抜チームによる練習試合があった。所属する道場や学校の名前ではなく、「葛飾」と記されたゼッケンを付けた選手たちは各チームに分かれて団体戦を争い、チームワークを育んだ。

 選手の気持ちも高まっている。安達桃治さん(11)=西小菅剣友会・小5=は「自分から攻め、足を使って勝ちたい」。橋本龍馬さん(14)=梅本少年剣友会・中3=は「選手に選ばれて率直にうれしかった。目標はもちろん優勝です」と話した。橋本彩愛(あやめ)さん(11)=新小岩剣友会・小5=は「(剣道の楽しいところは)たくさん友達ができるところ」と言い、小川大晴(たいせい)さん(12)=東金町剣道クラブ・小6=は「新しい友達が増えるかな」。大会を通じた新たな交流が楽しみな様子だった。

練習試合の合間に面を着ける葛飾区選抜の選手=東京都葛飾区の奥戸総合スポーツセンターで2024年7月15日、曽根田和久撮影

 また、黒澤美貴さん(14)=西亀有剣友会・中3=は「中学生としてチームをまとめて一つでも勝ち進みたい」。シャラワージャムツ・アヌジンさん(15)=上平井剣友会・中3=は、剣歴は中学からと短いものの選抜メンバーに名を連ね、「これまで学んできたことを生かして、気持ちで負けないように全力で頑張る」と意気込んだ。Aチームで大将を務める清水星汰(しょうた)さん(14)=三菱剣友会・中3=は「大将はどんな時も『勝って締める』役割。全国の強豪を迎え撃ちます」と勝利を誓った。

練習試合の後、指導者の言葉を真剣な表情で聞く葛飾区選抜の選手=東京都葛飾区の奥戸総合スポーツセンターで2024年7月15日、鈴木俊撮影

 Aチームを率いる真田直樹監督(36)=渋江剣友会=は、「(選手には)正々堂々と他のチームに良い影響を与えられるような試合をしてほしい」と話した。【曽根田和久】

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