(17日、第106回全国高校野球選手権島根大会2回戦 明誠4―1出雲農林)

 無得点で迎えた八回裏。2死一、三塁の好機で、出雲農林の三島陽斗主将(3年)に打順が回った。「自分はキャプテン」。自負とプレッシャーとがない交ぜの中で、夢中で振り抜いた打球は左前に。意地の1点をもぎ取った。

 捕手としても光るプレーがあった。四回表、1点を先制され、なお2死一、二塁で中前に安打を打たれた。だが、中堅手からのバックホームをしっかり受け止め、本塁を狙った走者をタッチアウトにした。

 リードしたエース神田昂陽投手(3年)、リリーフの大島嵐投手(3年)は調子はよかった。ただ、攻撃であと1本が出なかった。「未熟だったぼくたちの代は、努力で少しずつ強くなったが、夏の1勝はできなかった。後輩たちには達成してほしい」(中川史)

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