(17日、第106回全国高校野球選手権西東京大会3回戦 八王子4―2法政)

 八王子のエース右腕・志民(したみ)虎太朗(3年)が、独特の投げ方で法政打線を手玉に取った。

 マウンドで左足を上げると同時に、右足はかくっと曲げて一度、静止。かがんだ低い姿勢のまま、横手から多彩な変化球を繰り出した。九回を投げわずか91球、無四球だった。

 元々は制球に難があり、練習試合でよく四球を出していた。ベンチを外れた昨秋、コーチに勧められたのがこの投げ方だった。

 体のバランスの取り方に苦労したが、コーチを信じ、投げ込みを重ねた。右足から左足への体重移動がスムーズになると、制球が安定。今夏初めて背番号1をつかんだ。

 次戦は18日、シードの佼成学園が相手だ。志民は「フォーム改造が最後の夏にうまくはまっている。連投になるが、流れを持ってくる投球をしたい」と話した。=スリーボンド八王子(吉村駿)

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