パリ・オリンピックが26日に開幕する。男子マラソン代表の赤崎暁(あきら)(26)=九電工=は、モットーである楽しむことを忘れずにレースに臨んでいく。【藤田健志】
熊本県大津町出身。中学時代はバレーボール部だったが、開新高で本格的に陸上を始め、拓殖大では4年連続で箱根駅伝に出場した。2020年に九電工に入社。22年福岡国際マラソンで自己新記録をマークすると、23年10月の「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」で2位となり、五輪代表をつかんだ。
パリ五輪のコースは五輪史上最難関とされ、中盤は過酷なアップダウンが続くことになる。赤崎は「(合宿では)上りだけではなく、力をなるべく使わない下りの走り方も見つけながらやってこられた。対策はできているので、いつ仕掛けられても対応できるように準備したい」と語る。
実業団1年目の日本選手権1万メートルで、相沢晃(26)=旭化成=が優勝。伊藤達彦(26)=Honda=も2位と、同じ学年の選手が好成績を残した。「やる気というより、これ以上無理かもしれないと思った」と率直な感想を語るが、「周りと比べる必要はないと考えられるようになった」。他人との比較ではなく、自らがレースを楽しむことを意識するようになり、成功につながった。
オリンピックの目標も決して順位ではない。「元気と勇気を与えられるような走りを準備して、今までやってきた練習の成果を出せるように頑張りたい」と意気込んでいる。
九電工からは他にもパリ五輪に、男子1万メートルでケニア代表としてベナード・コエチ(24)、男子走り高跳びに真野友博(27)が出場する。
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