夏の高校野球宮城大会は7月15日、3回戦で仙台育英と東北が激突しました。実力校同士の対戦を観ようと会場には大勢の高校野球ファンが詰めかけました。

15日の石巻市民球場には今大会屈指の好カードを観ようと、試合前から大勢の観客が入場のための長い列を作りました。初戦をコールド勝ちした第一シード仙台育英が対するのは前日タイブレークで2回戦を勝ち上がったノーシード東北です。
仙台育英の先発はプロ注目の右腕山口。その山口は193センチ96キロの恵まれた体格から繰り出すストレートを主体に東北打線を抑えスコアボードにゼロを並べていきます。

試合が動いたのは3回でした。仙台育英が2本のヒットなどで満塁とすると、東北の2番手堀江が痛恨の押し出しデッドボール。さらにセンターへの犠牲フライで追加点。宮城のライバル校同士の対決はまず仙台育英が2点を先制します。

その後は両チームの投手が互いに粘りのピッチング。得点に動きがないまま試合は最終回へ。後がない東北はここから意地をみせます。
2アウト満塁と長打が出れば逆転の場面をつくり、打席には2番布川。抜けたかと思われた打球は仙台育英のファインプレーに阻まれ、これで試合終了(2対0)。試合後には好ゲームを演じた両チームへ会場から惜しみない拍手が送られていました。

東北高校(3年)畠山重汰主将
「こんなに頼りないキャプテンだったんですけど、皆ついてきてくれて本当に良かったです。この試合が一番楽しかったです。今までで本当に一番楽しかったです」

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