7月12日に開幕を迎えた夏の高校野球・福島大会。春のセンバツに出場した学法石川高校も注目校のひとつ。夏の甲子園を目指して、大活躍の2年生がチームを引っ張る。
優勝校相手に善戦
2024年、33年ぶりに春のセンバツに出場した学法石川高校。優勝校となった群馬の健大高崎を相手に善戦し、0対4で敗れたが、福島県民に感動を与えた。
そのメンバーを中心に臨む夏、チームの要が2年の大栄利哉(おおさかえ としや)選手だ。
センバツ直前に負傷
大栄選手は、投手としても活躍する捕手。2023年秋の東北大会では4番も務め、センバツ出場に貢献した。しかし、センバツでは直前に足をケガして、出番は代打のみ。「本当にチームに申し訳ないという気持ち。ベンチの雰囲気が下がらないように、自分が一番元気を出して試合に臨んでいた」と大栄選手はいう。
投打ともにパワーアップ
その悔しさをバネに取り組んだのが、走り込みによる下半身の強化。投打ともにパワーアップして、この夏を迎えた。大栄選手は「今は良いコンディションで夏に向かっている。バッティングでもしっかり振って来たので、スイングの強さという所も、自分の自信になっているのかなと思う」と話した。
後輩の頑張りに、チーム全体も勢いづく。小宅善叶主将は「自分がチームの勝利に貢献するという気持ちを持った子が、だんだん増えてきた。利哉に頼らないという3年生の思いも強くなってきている」と話す。
打倒・絶対王者 託されたエース
グラウンドに掲げられた「挑戦者」という言葉。挑む相手は、絶対王者の聖光学院。2023年夏の福島県大会決勝では、聖光学院を追い詰めて迎えた延長タイブレーク。4点のリードを逆転され、サヨナラ負けを喫した。
大栄選手と並んでピッチングを行うのが、エースナンバーを託された3年の大友瑠(おおとも るい)投手。140キロを超えるストレートと、得意の変化球でリベンジを誓う。
大友投手は「本当に勝ち切れていないので、全員で協力して絶対に甲子園に行ってやるという気持ちでやっていきたいです」と話す。
自分が甲子園へ連れていく
大栄選手も「本当にあの試合で、1球の怖さを改めて知ることができた。それは新チームになってからも1球の大切さを大事にやってきました」と話すように、「一球の重み」を胸に刻んだ学法石川。
「一日でも長く3年生と野球がしたい。自分が甲子園に連れて行くのだという気持ちを持って、2年生ながらも元気ハツラツとしたプレーで、チームを引っ張って行きたい」と大栄選手は意気込む。
先輩思いの2年生が、投げて・打って・捕る…三刀流の活躍で夏の甲子園を目指す。
(福島テレビ)
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