梅雨明けが近づく中、長野県警は夏山登山者に十分な注意を呼びかけています。
長野県警山岳安全対策課によりますと、6月の雨で北アルプスの白馬大雪渓で多数のクレバスが発生し通行止めが続くなど危険な状態の場所があるということです。
今年の遭難件数は7月7日の時点で去年より12件多い113件で、遭難した人は11人多い133人となっています。
急激な天気の変化により救助に時間がかかるケースがあったほか、5月には残雪の上を歩行中に滑落するケースも見られ、登山者の経験不足や認識の甘さが目立ったということです。
2023年の長野県の夏山(7月から8月)はコロナ明けで登山者が増えたこともあり、遭難の発生件数は過去5年で最多の101件、死者は同じく2番目の10人にのぼりました。
県警は「無理な計画をせず自分の体力や実力にあった山を選ぶこと。事前に入山日だけでなく数日先の天気予報を確認すること」などを呼びかけています。
また、脱水症状に陥らないために登山中はこまめに水分補給を行ってほしいということです。
県警では北アルプスなどの主な登山口に登山相談所を開設して指導にあたるほか、パトロールを強化することにしています。
また山岳遭難救助隊の公式Xで最新の情報を発信し、YouTubeの公式チャンネルでは遭難の事例や救助の様子を配信していくことにしています。
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