第106回全国高校野球選手権福島大会は12日に開幕する。甲子園出場を目指し、68校62チームが熱戦を繰り広げる。開会式は午前10時から福島市の県営あづま球場であり、開幕試合の福島東―小高産業技術戦は午後0時10分に開始予定だ。

 11日は県営あづま球場で開会式のリハーサルが行われ、入場行進の先導役や進行のアナウンスを務める生徒が入念に手順を確認した。

 先導役を担う佐々木陽大さん(3年)は福島成蹊の主将。メンバー入りはできなかったが、金子淳監督から「最後に先導でやり切ってこい」と大役を推薦された。これまで声出しや練習の姿勢でチームを率いてきた。「自分にずっとついてきてくれた仲間には感謝している。開会式では力強く堂々と歩き、最後まで背中で引っ張りたい」と話した。

 式を進行するのは、福島の一条愛友花(あゆか)さん(3年)と、本宮の早川美妃さん(3年)。いずれも野球部マネジャーで、自ら進行役に手を挙げた。6月末に決まってからは家や学校で練習を重ねた。

 一条さんは「開会式で選手たちは一層気合が入ると思う。気持ちを後押しするアナウンスがしたい」、早川さんは「選手にはっきり聞こえるよう口を開け、笑顔で読み上げたい」と抱負を語った。

 13日以降、ヨークいわきスタジアム(いわき市)、牡丹台球場(須賀川市)、白河グリーンスタジアム(白河市)、あいづ球場(会津若松市)を加えた計5球場で試合が行われる。順調に進めば、決勝は28日午前10時から県営あづま球場で予定されている。入場料は700円、高校生以下無料。(酒本友紀子)

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