(11日、第106回全国高校野球選手権秋田大会2回戦 秋田西1-4秋田修英)

 お互いの連係について聞くと、「送球すれば、そこにいて受けてくれますから」と、2人は同じように答えた。

 秋田西の宮腰晃汰二塁手と晃哉遊撃手(ともに3年)は双子の兄弟。小学2年から中学、高校と同チームで二遊間を組んできた。もう呼吸はぴったりだった。

 高校進学は別の学校を考えていたが、「実力テストの合計点もほとんど同じだった」という。結局、そろって秋田西で甲子園を目指すことに。語呂で「ふたご」と読める2月5日生まれ。運命めいたものがあった。

 2人の印象に残るプレーは六回だった。2死二、三塁で中前に抜けるかと思われたゴロ。三塁よりに構えていた晃哉選手が回り込んで追いつき、確実にさばいた。「送球も安定していた」と晃哉選手。晃汰選手も「ピンチだったので大きかった」。ベンチへ戻るとき、2人はグラブを合わせた。

 晃哉選手は三回、中前に同点打と打席でもいいところを見せた。「高校でもがんばれたのは、晃汰のおかげ」「晃哉と一緒で楽しかったです」

 すがすがしい、やりきった感を残してツインズは夏を終えた。(隈部康弘)

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