(11日、第106回全国高校野球選手権神奈川大会2回戦 慶応14―3横須賀学院)

 酷暑の中、応援スタンドにも変化が起きている。慶応の応援指導部員12人が着用していたのは、長袖の学ランではない。左胸に「KEIO」の文字をあしらった半袖のポロシャツだった。

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 熱中症対策として、ポロシャツでの応援は5年ほど前から採り入れている。昨年までは、どちらを着るかは部員の自己判断だったが、今年は運用を見直した。

 気温や湿度などから算出される「暑さ指数(WBGT)」を参考に、4段階の警戒レベルのうち「危険」「厳重警戒」にあたる日は常時全員ポロシャツ着用とした。それ以下の指数でも、学ランの着用は試合前後のエール交換時などに限定している。

 主将の松村朝矩(とものり)(3年)は「部員の体調管理は大切。学ランを着なくなるからこそ、より一層全力で応援指導ができます」と強調する。

 「去年の甲子園での応援は、今では夢のよう。もう一度いって正夢にしたい」。スタンドの最前で力強い「突き」を繰り返し、グラウンドの選手たちを後押しした。(大宮慎次朗)

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