(10日、第106回全国高校野球選手権東東京大会2回戦 品川翔英0―10攻玉社)
初戦の相手はまさかの昨夏と同じ品川翔英。「今年こそは絶対に勝ってやる」。攻玉社のエース、森田翔大(3年)は、静かに闘志を燃やしていた。
2年生エースとしてマウンドに立った昨夏の試合。九回、暴投で走者を進められ、品川翔英に逆転され、2―3で惜敗した。
悔しさをばねに、トレーニングで下半身を強化し、体重を6キロ増やした。球種を増やし、球速も上げた。
6月中旬の抽選会。会場にいる丸山和響(わきょう)主将(3年)から「また品川翔英と当たった」と森田の携帯に連絡があった。チームは練習中。「全員が、やってやるぞと盛り上がっていました」
迎えた再戦。新しく覚えた縦のスライダーやカットボールを中心に投げ、最後まで本塁を踏ませなかった。打っても3安打。丸山のバックネット直撃の本塁打などもあり、六回コールドで勝った。
「去年負けて悔しい思いをした先輩たちの分も、雪辱は果たせたと思います」。大きく成長したエースはほっとした表情で笑った。=大田(佐野楓)
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