(10日、第106回全国高校野球選手権滋賀大会1回戦 八幡7―1栗東)
栗東の野球部の選手は6人。うち3年生は2人で、勝見優人主将(3年)がチームを引っ張ってきた。昨秋以降、ソフトボール部から「助っ人」をかりて大会に出場している。
この日の対戦相手は、春の県大会で1―20の5回コールドで敗れた八幡。栗東はそれ以来、練習時間の9割以上を割いて守備を鍛え直した。「春のリベンジができる」と意気込んで試合に臨んだ。
勝見主将の初打席は二回裏。変化球に食らいつき、安打を放った。その後の打席では快音を響かせられなかったが、チームは近藤朱理投手(2年)を中心に九回まで粘ってみせた。
「9回をやり切ることができてよかった」。試合後、勝見主将はすっきりした表情で言った。
実は続きがある。野球部員もソフトボール部の大会に出るようになっていて、ソフトボール部は今月下旬に長崎県である高校総体に出場する。今度は野球部員が助っ人だ。「恩返しの気持ちでがんばりたい」。勝見主将は気持ちを切り替えていた。選手たちの「夏」はまだ終わっていない。(仲程雄平)
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。