10日、第106回全国高校野球選手権秋田大会2回戦 金足農3―2明桜(延長十回タイブレーク)

 2018年の第100回記念大会で全国準優勝し、6年ぶりの甲子園出場を狙う金足農が、初戦で昨年の秋田大会を制した明桜を延長タイブレークの末に破った。

 金足農は18年の全国準優勝時のエース吉田輝星(現オリックス)の弟で、エースの大輝(2年)を擁する。昨秋の県大会を制したが、今春の県大会は初戦で敗れた。夏の秋田大会はノーシードとなり、初戦で昨夏の秋田大会を制した明桜といきなり対戦することになった。

 金足農は一回に1点を先制。三回にも1点を追加した。だが、吉田は七回1死二、三塁から適時二塁打を打たれて同点に追いつかれ、延長タイブレークにもつれこんだ。

 無死一、二塁から始まる十回は先頭打者が犠打で1死二、三塁の好機を作った。3番打者の藪田龍人が犠飛を放ち、1点を勝ち越した。直後の守りも無失点に抑え、勝利を収めた。

 金足農は過去6回の全国選手権出場で3度ベスト8入りした。初出場の1984年は準決勝で、桑田真澄、清原和博の「KKコンビ」のPL学園(大阪)から終盤リードを奪ったが、八回に桑田に逆転2ランを許して敗れた。

 95年は8強、18年はエースの吉田を中心にした粘り強い野球で強豪を次々破った。近江(滋賀)との準々決勝で見せた2ランスクイズでの逆転サヨナラ勝ちは、多くの高校野球ファンの記憶に残る。

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